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■2007年04月29日(日)  ゴールデンウィーク
 昨日から巷はゴールデンウィーク、のんびりと出来うるはずの大型連休ではあるのですが、なかなかそうも行かない様子で、休んでいてものんびりと休息といった様子には至れない感じがとてもしています。事務処理や新しい法体系に追い立てられるといった事ではなく、眺めれば眺める程、本当にこの先どうした形でHEARTLANDを考えていけば良いのか‥といった根本的な部分へととらわれていきます。

 「地域で支える」「社会復帰」と言葉だけは先行しても、そこに追いつかない地域の実情や障害者自立支援法によって「省かれていく」現実が悲鳴をあげている様子にも見受けられます。母体あってのものとは知りつつも、4年程前に「社会福祉法人化」を選択した時より遙かに厳しく「公」の責務としての「福祉」は影を潜めるばかりのようにも思えてなりません。間もなくスタートとなる障害者自立支援法下での新事業、実感として向かい合う事の他に術は無さそうな予感です。

■2007年04月27日(金)  就労継続支援B型事業所に向けて
 今日はあっぷるは「給料ミーティング」今月分のみんなの頑張りから得た「収益」を自己認識表に基づいて分配するための「話し合い」が午前中に行われました。かれこれお弁当作りを始めた頃からの形式、この形での給料ミーティングももしかすると今回が最後の形となるかも知れません。話し合う事で分け合う事が決して最善では無かった事も多々あったかなとも思いますが、就労継続支援B型事業所として新しくスタートを切る5月からは、また新しい形で「収益」や「工賃」「分配方法のルール」等を考えていかなければいけない様子です。

 ここ数日スタッフは新事業に向けての様々な準備や手続きに追い立てられる観の1週間余りでした。今までは何処か「書面上」の問題として客観視出来た事柄が、一つ一つ「現実の事」として実感していくそんな感じをあらためて思います。
 受給者証の問題、自分自身の病や障害の受容、自己負担金を支払うという行為、法が意図する就労継続という意味合い、市町村との共同、日々の処理や請求、そして何より「変わらない」彼らの現状、単純な図式やフローチャート的なさばきでは、全てに対応していく事は限りなく困難である事も予感していきます。
 始める前よりも、動き出してからの方がはるかに多くの問題を含んでいる「障害者自立支援法」という法律を眺めていく日々となりそうです。

■2007年04月26日(木)  四国学院にて メンバー・スタッフ講話
 籠屋町のブログにも書き記されている通り、四国学院の講義にあっぷるスタッフの阿部とメンバー2名で出掛けてきました。昨年の講義でも何度か同様に、メンバーやスタッフの体験発表や座談会企画を設け、みんなに「現場の空気」を感じてもらうそんな時間を作りました。
 今年度の講義としては初めての機会、スタッフからは「福祉」という日々に過ごしてのコメント、その中の実感や在るべき視点等、メンバーからは素のままの感想や若い人たちへのメッセージが網羅されていました。3人の話が随分と密度の濃いものであり、全体での座談会とまではなかなか時間が無かったので、またの機会にもう少しみんなとの「やりとり」を交わせるそんな講義も予定出来ればと考えています。

 5月からの新しい事業、就労系とは別口のプログラムとして「クラブハウス」の計画を今少しずつ思案しています、四国学院の西谷先生からのレクチャーや講演も含めて、クラブハウスの輪郭を描いて行ければと思っています。

■2007年04月24日(火)  5月 新事業スタートに向けて
 4月もいよいよ終盤、最後の週となってきました。今日で今月のお弁当製造は一時中断、明日から1週間の時間の中、いよいよ5月からの新事業・障害者自立支援法就労継続支援B型事業所あっぷるへの最終準備を進めていく予定となっています。作業内容としてのお弁当製造・喫茶店業務に変わりは無いのですが、枠組みが大きく変わり行く事に伴う、様々な準備や検討すべき事柄もたくさんあります。
 県からの認証も届き、定款の変更手続き、最終書類の提出、そしてメンバーへの対応の様々、事務処理の確認等、事前に出来うる事と、いざ始まってから一つひとつ整備されていく事と、いずれにしても慌ただしく5月の始まりを迎えそうな予感です。

 新事業移行の時期が当初予定していた4月から1月遅れた事もあり、移行措置に伴う「経過措置」として、1/12の運営補助金(現行の小規模通所授産施設として)の捻出ょ市町村である徳島市にもお願いしていく必要も早々にあろうかと思っています。メンバーへの説明や対応も含めて、新しいスタートに向けての1週間にしたいと思います。

■2007年04月22日(日)  閑話休題 「いちご白書」
 先日BSの映画番組で「いちご白書」が放映されていて本当に数十年降りの懐かしさに包まれながら画面を見入っていました。ユーミン・バンバンの歌の様に「いつか君と行った映画がまた来る‥」京都に過ごしていた時代、祇園会館や洛北の古びた映画館「京一会館」のスクリーン越しに見た「あの頃」が蘇ってきます。

 確かコロンビア大学の黒人問題に端を発した学生運動の映画、大学学長の言葉「いちごのような子供」という意味でのストロベリーステイトメント、ニールヤングやCSNの名曲が画面に散りばめられています。
 
 心優しき反逆者、反体制のバリケードにあっても日常の若者を繊細に描写してゆく「いちご白書」守らなければならない「大切なもの」をあらためて考えさせられるそんなメッセージでもあるのかも知れません。

■2007年04月20日(金)  遠い人からの連絡
 遠く懐かしい人からの声が届きました。もうかれこれ長い時間、想いを共に過ごしてきた大きな人は受話器の向こうでこんな風に怒りの声を荒げていました。「もう福祉は終わった、どうにもならん、障害者自立支援法も行政も所詮他人事、自分たちの事しか考えていない‥、正しさとありきたりの倫理だけを振りかざして、明日には違う部署に立っていく無責任な輩に、障害者の「暮らし」を委ねることが出来ようか‥もう自分たちで立つことを真剣に考えなければ…」そんな言葉から端を発した久しぶりのやりとりが延々と続きました。

 今をきちんと建設的に批判出来ない人間に、きちんとした未来は創造出来るはずはありません、本当に懐かしい人の声が、この時期このタイミングで運ばれてきました、背筋が少しだけ凛としたそんな夕暮れ時となりました。
 

■2007年04月19日(木)  大学での時間 Pureである事‥
 先週からまた大学での講義が始まりました。HEARTLANDでの時間を置いての講義、病院でPSWの仕事にあった頃から互いに知り合っていた、共感を覚えて尊敬をしていた人たちからの要請もあっての大学での講義となっています。精神保健福祉士を目指す精神保健福祉学科や社会福祉学科の若き人たち、自分自身が大学に通っていた20年少し前とは随分とキャンパスや学生の気風も違って見えます。

 立て看が所ひしめくように並べられていたキャンパス、闘争等という言葉はもはや「死語」のような響きさえ覚え行きます。何が正しくて何が間違っているのか等は、ずっと後の人たちや時代が決めれば良いことであり、まさに時代を風切るように歩いていた遠い日の情景が今に重なり行きます。 若き学生と言葉を交わし、彼らの「意見」を耳にする時、良い意味でも拙い意味でも「ピュア」である事には他ならず、その事が言葉足らなくても嬉しく感じるのです。

 公は民の為には在らず、力任せの談合にも似た「取り決め」が今を改善させていくはずも無く、ほどほどあきれ果てた現実に「ため息」さえ覚えゆきます。何も無かった様に通り過ぎ行く時間や人、何処にも逃げ場所の無いところで身体を張りながら現実を歩む彼らや私たちの営み、届かない岸辺への距離にきちんと言葉を届けなければと怒りを覚えながらそんな風に思います。

■2007年04月17日(火)  障害者自立支援法 移行
 障害者自立支援法下の新事業体系に向けて色々な準備を進めています。徳島市障害福祉課からは今日通所しているメンバーそれぞれの受給者証が届き、バタバタとした中、現実の問題としてその全容が少しずつではありますが「見えて」来ました。スタッフの小川が支援法事務手続き、認定区分等の取り扱いに長けており、スムーズに色々な事務手続きや処理が行われています。徳島市も全面的に5月移行という時間の無い中にも関わらず、ご親切な対応と迅速な処理を行って下さっています。
 
 一通りの手続きや為すべき事柄が終えた後、一番大切であろうこの場所の輪郭を、再度みんなで眺めながら一つひとつの実態を創り上げて行ければと思っています。

■2007年04月16日(月)  徳島医療福祉専門学校の学生たち
 昨日の午後は徳島医療福祉専門学校の学生たち43名が大勢で街の中の喫茶店を訪ねてきて下さいました。引率の岩佐先生と日浦先生もご一緒、それでも少しばかり広くなった二階も含めて満席状態、対応にメンバースタッフ共々大忙しの時間となりました。先週は学校で講義、それを受けての今日の見学の機会となり、HEARTLANDの活動経緯をスタッフが話した後、働くメンバーとのやりとりも行いました。

 「人相手の仕事は大変とは思いますが、でもやりがいもあるので‥」そんな言葉をあっぷるのメンバーが贈っていました。作業療法士を目指す年若き彼ら、今日の見学が少しでも未来に向けての良き機会となってくれれば嬉しいものです。

■2007年04月15日(日)  お弁当の帯 メッセージ
 籠屋町のブログではありませんが、HEARTLANDのお弁当には製造を始めてからずっと、そのお弁当の帯にメッセージを彼らが毎日書き続けてくれています。日々に思うこと、お弁当作りのこと、そして自分自身の事‥様々な表現を持って彼らが毎日毎日言葉を書き記していきます。それをコピー、お弁当の帯として最後の包装の折りに飾り付けられていきます。
 HEARTLANDのWEBにも毎日彼らが書いたメッセージが日替わりでUpされています。なかなかこのメッセージが「素のまま」で好評や様子、その帯を交いしてのやりとりもしばし行われてるあっぷるのお弁当でもあります。

 明日は先週講義を行った徳島医療福祉専門学校の学生さんが、岩佐先生と共にたくさん籠屋町の街の中の喫茶店の見学に来てくれる予定となっています。

■2007年04月14日(土)  就労継続支援B型事業への移行 
 初めての事柄に包まれた1週間が過ぎようとしています。就労継続支援B型事業への移行認証、徳島市への受給者証申請の手続き、障害認定区分の聞き取り調査、通所メンバーへの説明、スタッフ・メンバーが流れる速さの中、様々な時間や手続きを進めてくれています。一連の手続きが済めば内容への検討、10年の一区切りとして新しいHEARTLANDの「色合い」をきちんと考えていきたいと思っています。

 かわら版より

 障害者自立支援法の新事業体系・・就労継続支援B型事業してHEARTLANDあっぷるが県より認証を受けました。様々な意見や批判も含めて動き行く法律、国の施策、施しはダイレクトに彼らの「日々」に大きな影響を及ぼしていきます。厳しい福祉を囲む状況、複雑極まりない法案とその趣旨や運営への留意事項は落ち着く事無く絶えず変わり行きます。行政からの認証、活動継続、残す為の選択、色々な言葉を携えてのこの間でしたが、もう一度きちんと原点を見つめていきたいと思うのです。法ではなく制度ではなく、施設の都合ではなく、様々な障害や病、ハンディーを抱えた多くの人たちがこの街に在るという事、そしてこれはそうした「彼ら」の問題であるという事‥またみんなで創り上げていきたいと思います。

■2007年04月13日(金)  かわら版 4月号より
 申請から2ヶ月も過ぎ、今か今かと県からの移行という言葉を待ち続けて3月が終わり、19年度が明けて、施設運営をどうしていったらいいだろうかと途方にくれていた頃、県から「4月中に手続きを終えれば5月から移行できます。」との電話。胸をなで下ろすと同時に、色んな?が頭をよぎりました。でも型が決まればもう進んで行けます。通所のための申請など法律に沿っての事業となりますが、それでも"あっぷるがあってよかった"と思えるように、"皆が元気になって行く場所"として、きっと今までと違ったハードルがあるとは思いますが、皆と何か楽しいことにチヤレンジしたいなと思っています。長らくご心配おかけしましたが、応援して下さった方々に心から感謝申し上げます。そして これからのあっぷるもよろしくお願いします。                スタッフ 小西英子

 四月の初旬、少し遅れて新しい始まりの知らせが届きました。五月より精神障害者小規模通所授産施設から、いよいよ就労継続支援B型事業へと名まえを変えて新しい一歩が始まります。今回の移行で、今までもこれからも変わらない彼らの「小さな居場所」が残るということは呼び名が変わってもいろいろな事情でこの場所に通う「人」は変わらないのだし、場所が残ればまたここで元気になっていく笑顔に会えるのだと考えるとやっぱり素直に良かったと・・・新事業に移行したらどうなるのかと心配できるのも残ればこそと思うと五月からの新しい日々を大切にしたいと思います。皆様のご心配、暖かいお言葉にどれほど励まされたことでしょう、心よりお礼申し上げます。    スタッフ 小川信子

 自立支援法という法律に迷い、悩み、考えさせられてしまう状況になって
いるメンバーの人達。見えにくい先の事を思い、悩むのは誰しも不安で、非常に疲れる事です。人は顔も違えば身体も違い、環境も、習慣も、性格も、好みも・・・。「時間」どんなに悩んで考えても、朝がきて、夜がくる。同じ時間が過ぎていく。それならば答えの出ない考えは、ちょっと休けいさせて、楽に楽しく過ごせる事を考えて、同じ時間を歩いて過ぎていってほしい。頑張れ〜!!あっぷるのみんな!!ひとりじゃない!!みんながいる!!人と人のつながりは本当にすばらしい!!嫌な事もあるけれど、やっぱり人間は支え合ってこそ、「人」なんでしょうね。        
                                     スタッフ 小倉輝美

■2007年04月12日(木)  あっぷる かわら版 4月号より
◇この5月から自立支援法という法律ができ障害者が働きにくくなりました。ハートランドとめぐり会えて私は生気を取り戻しました。そしてばりばり働きました。一時は15〜16人も通っていた作業所が今週は体調不調で少人数で仕事もきついです。お弁当を作らせてもらうのにも1日460円という代金を払って来るのです。給料でも多ければいいのですが、働く意欲も出るのですがやはり「名もなく、貧しく、美しく」生きようと思っても、お金は必要ですものね。でも負けずにがんばりたいと思います。

◇酒をやめたくても、やめる事ができなかった僕ですが、この半月、酒をやめています。自分自身を誉めてやりたいです。
◇この5月にもあっぷるにも大きな波がおしよせて来ます。自立支援法という国からの移行により、私達はどうすることもできません。みんなそろってここへ通ってこれる事をいのるしかありません。私達の居場所はここしかないからです。お客様あってのあっぷるですのでお弁当作りを今は精一杯やっていきます。

◇いよいよ自立支援法の下で私たちも動くことになりました。初めてこの法律のことを聞いた時、一体何がどうなるのか全然分からなくて、それでも不安で色々考えていたのに、今目の前にこの法律が立ちふさがって、ますます不安です。私たちはただ元気になりたいだけ、それだけなのにどうしてこんなにややこしくて形ばっかりの法律で分けられなければ行けないのでしょう。あっぷるにはあたたかい人の心がたくさんあって、その中にいると自然と元気になれる、きっと誰もが求めている幸せだと思います。それが法律によって少しづつ壊れていってしまうような気がしてなりません。ただそれを壊さない努力だけはしたいなぁと思っています。その前に私は自分がどうなるのか心配です。

◇4月の初めは強風のせいか花びらが散りそうで心配でした。ちらちら舞うひとひらの花びらが今の私たちで、強風が法律です。自然は偉大な力で私たちを押し出してくれています。今後、何があっても負けない力を自分につける為、自分なりに少しでも前に歩けるよう努力していきたいと思います。

■2007年04月11日(水)  大学での講義
DSCN0943.JPG 212×282 12K 昨年と同様に今年も大学に出向いての講義を担当する事となり、1月の後期試験以来、久しぶりに大学に出向いてきました。担当科目は精神保健福祉・社会福祉学科の学生達と共に「精神科リハビリテーション」「ノーマライゼーション論」「社会福祉援助技術総論」「社会福祉援助技術」とたくさんの講義を受け持つ事となっています。学問体系としての「福祉」ではなく、現場の「空気」をきちんと言葉にして伝えて行ければ‥そんな一点だけを想いながらまた岡山・香川への道程を重ねようと思います。

 あっぷるでは 障害者福祉サービス受給のための手続きが開始、通所メンバーへの対応、徳島市障害福祉課から調査員の方が来て下さっての「聞き取り」障害程度区分の認定調査などがこの2日間でほぼ終了となりました。5月スタートに向けて徳島のありがたい協力の下、新しい形に向けての日々が始まりつつあります。

■2007年04月10日(火)  障害者自立支援法 就労継続支援B型事業 認証
 先週、県の担当課である県健康増進課より「就労継続支援B型事業」としての認証を賜った事の連絡を頂きました。2月に申請書類を提出してからかれこれ2ヶ月、5月1日新事業移行とのありがたいご連絡を頂きました。

 昨日は徳島市障害福祉課を訪ねて状況報告を行うと共に、新事業施設としての留意事項・通所者への受給者証申請の手続き、事業所としての請求事務手続き等、しかるべき事柄の指導頂きました。
 その後はスタッフ会議、5月1日の新事業スタートに向けての「為すべき事」の一つひとつをなぞるように確認・検討の時間を持ちました。様々な問題点を抱えながらも動き行く「障害者自立支援法」施行から1年の時間が流れたこの4月、その間にも幾度とない修正や追加変更事項等が絶えず行われてきました。

 法を囲む状況、国の施策、様々な見解、変わり行く事柄の中、「変わらない」現実として障害や様々なハンディーを抱え持つ、彼らのための一助となりうる、そんなHEARTLANDでありたいとあらためて思っています。

■2007年04月09日(月)  徳島医療福祉専門学校 
 毎年講義を行っている勝浦町の徳島医療福祉専門学校に出向いてきました、朝1限目から約3時間の講義、作業療法士を目指す若き人たちとの時間となりました。担当教官の岩佐先生の取り計らいでここ数年、学校での講義を担当させて頂いています。HEARTLANDの活動経緯・障害者自立支援法・精神障害を持つ人たちの歴史的経緯等、伝えたい想いをたくさんたくさん網羅しながら言葉を送りました。
 国家試験という「就職」へのチケット、それとは裏腹にきちんと眺めなければならないであろう「専門性」という言葉の本質、人の人生に関わるという大切な意味、現場での空気感も含めての時間となりました。

 今週からはしばらく出向いていなかった岡山の吉備国際大学、香川の四国学院大学での毎週の講義も再開されていきます。誰か一人にでも伝わればと願いながら、また遠い道のりを通いたいと思っています。

■2007年04月07日(土)  私達の望むものは
 春の桜もゆっくりと眺める事も無く、追い立てられるような日々がこの間ずっと流れていました。障害者自立支援法下への新事業移行、書類申請からかれこれ2ヶ月、様々な担当課とのやりとりの時間、この場所を残す為の「選択」とは言え、随分と色々な事柄を考えた時間でもありました。
 「急ぎと思想は制度化する」親しく交流をしている大阪箕面・障害者問題季刊誌編集長河野さんの言葉を常にリピートさせていました。新事業・法律に乗ること・活動基盤‥ありきたりの言葉は幾つでも用意できますが、何故「今」ここでこうしているのか‥という原点への見渡しを、ぎりぎりの中で繰り返してきたそんなこの間でもあったかなと思うのです。
 お国のためでもなく、社会のためでもなく、ましてや県の為でもなく、もっとささやかに自分達の営みの中、「私達の望むべきもの」を探し行く旅であればとただそんな風に思うのです。
 
 障害や病、様々な訳を抱えた彼らが少しでも「元気になっていく」その事の意味をもう一度掌にのせながら新しい始まりを見つめたいと思います。

■2007年04月05日(木)  4月に入って
 4月に入って今日で5日、お弁当の北島田にも籠屋町の喫茶店にも次々と新しいお客さんが足を運んで下さったり弁当の注文が入ったりと、忙しさが連続していきます。様々な事情の中この場所に通う彼ら、様々な事情によりこの場所を去っていく人たち、元気な人、ブルーな人、本当にそれぞれの1日の中、彼らなりに「責務」を果たそうと一生懸命お弁当を作り、喫茶店の接客を行っています。
 
 「お客さんが途切れる事がない‥」喫茶店のメンバーが充実した口調でそう話してくれます。お昼のお弁当しか販売をしていないHEARTLANDであるのに、昼前には既にお弁当が完売、お断りをする事多々ある、そんな嬉しい状況でもあります。

 街の中で、そして人の中で、彼らが今日も精一杯日々を紡いでくれています。

■2007年04月03日(火)  長い休みを経ての活動再開 
 昨日から通常のHEARTLANDの活動が再開となりました。籠屋町のブログにも書き記してある通り、本当にたくさんの方が長い休みを経ても来て下さいました。本来なら許されるはずのない「大名商売」、座り込んでいる訳では無いのですが本当にありがたい事と思います。内なる偏見は内なるところに在り、差別は遠い場所に生まれ行くものではなく、身近な場所に存在していく‥そんな言葉をあらためて考えてしまいます。道行く人の方がはるかに優しく、そして「常識」である事、偏った価値観や従属するものに支配された慣習は、世間の常識から時にかけはなれていく‥そんな事を思わずにはいられません。

 籠屋町同様に島田のお弁当も盛況、様々な事情で少なくなったメンバーが創り上げるお弁当もあっという間に完売となりました。就労継続支援であれ一般就労支援であれ、命題は彼らのリハビリテーションという事に他なりません。喜ぶ顔に喜べる、人に見られる、人と人との行き来が在る、そんな場所や時間の中にあってこそ彼らの「回復」という文字があるのだと信じて日々の活動を行っていきたいと思っています。

■2007年04月02日(月)  新しい4月 新しい活動
CIMG0440.JPG 365×274 27K 長かった春休みも昨日で終了し、今日からまた活動再開の1日となりました。この間メンバーはそれぞれに休息、あっぷるは年度末処理や新事業移行を想定しての新しい活動の再構築とバタバタと日々を過ごした1週間でもありました。
 特別新しい事を始めていくという形ではないのですが、新事業という意味合い、そして少しだけ未来を見据えて活動展開、HEARTLANDの色合い等、こうした節目の時期に再検証していく事柄がたくさんある事には違い在りません。変わらなければならない事、変わらずに継続させていく事、そして少し先を見つめること、小さな場所にあっても考える作業を続けていけば行く程、色々な課題が見えていきます。

 どうでも良い事柄に迷うことなく、きちんと自分たちの道程を歩んで行けたらと新しい始まりの4月に思うばかりです。

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