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■2003年01月30日(木)  那賀川町・羽ノ浦町児童民生委員会研修会
 那賀川町・羽ノ浦町児童民生委員会研修会が今日の朝、那賀川町の科学センターで町の助役、福祉事務所所長さんも臨席して行われました。両町の児童民生委員の方々約60名、HEARTLANDの活動にリンクさせながらの「精神障害者の社会参加と児童民生委員の役割」と題した講演を約2時間行ってきました。精神保健福祉行政の市町村への移管、精神に障害を抱える彼らに関わる「人」の在り方、新しい活動の場所や医療福祉面との連携、田舎のそして地域の中で実際にどんな風に考えていけばいいのか、色々な関心や問いかけがたくさんの方々からなされていました。
 
 関わる人の現実として、どんな風に対応すればいいのか、総論的な枠組みの話よりもそれぞれがどんな風に取り扱うのか、その事が一番の関心となっていきます。地域地域と唱える言葉は響けども、実としてどんな風に対処していくのかはまだまだ検証されてはいない事を実感します。医療的なケア、緊急時の問題、関わる側が考えるプライバシー、地域の中「困りごと」として寄せられる相談や移送の問題、ただ念仏のように唱えるだけのノーマライゼーションではなく、具体的により現実的にどう構築していくのか、差し迫られている実情を色々と考えていきたいと思います。

■2003年01月29日(水)  雪の朝
 昨夜来からの冷え込みは今年一番の寒波、銀世界辺り一面が雪の朝となりました。殆ど雪が降ることのない徳島にあっても、年に数回は今朝のような景色を連れてきてくれます。メンバーは作業所への通所手段として、その多数の方が自転車やバイクを利用してのもの「明日雪が降ったら休みにしましょうね」そんな昨日の言葉通りに、メンバーが通所出来ない状況も含んで臨時休業の一日となりました。冷え込みは昼になっても衰える様子はなく、降り積もった雪が夜から明朝にかけて凍り付く事も予想できそうな雲行きです。
明日も同様の天気なら、仕方なく臨時休業の状態になるかも知れません。
 スタッフは混雑した渋滞をくぐり抜けて全員出勤、なかなかゆっくりと時間を取ることの出来ない日々、朝の空っぽの時間を使ってスタッフ会議を行いました。障害者地域共同作業所から通所授産施設になる事、社会福祉法人化の意味、そして今後の職務等、長い時間をかけての会議で「確認」すべき事を眺めたそんな時間ともなりました。

 明日は那賀川町の児童民生委員会の方々、町役場関係者を対象としての精神保健福祉の研修会、市町村・地域生活支援といった言葉を手がかりに約2時間、話を行ってくる予定となっています。

■2003年01月28日(火)  鳴門 わかめ家族会
 鳴門市、障害者地域共同作業所「ポテトクラブ」とその家族会である「わかめ家族会」がHEARTLANDを訪ねて下さいました。四宮会長さんをはじめ家族の方々数名、所管の徳島保健所・保健士猪井さんも臨席しての時間となりました。障害者地域共同作業所あっぷるやHEARTLANDの活動経緯、そして今のお弁当製造の様子やメンバーの状況等をスタッフの大久保が説明。互いの状況も含んでの意見交換となりました。

 話題はやがてそれぞれの問題へと、作業所をどう考えていくのかよりも個々の問題、参加された方々が「家族」という立場であった事もあり、それぞれの子供さん達の症状や現況、その中での対応の留意すべき事柄等が一番の関心事となっていきます。
 コメントを求められても無責任な対応や言葉を届ける事も出来ず、なかなかうまくアンサーしていく事の難しさを感じます。日々継続した関係性や出会いが共有出来れば、言葉も届けられるのですが、なかなか「見ない」ままに伝える事の限界や不条理を思います。
 
 ただ一つ事実であることは、それぞれ個々の問題への対応がやはり「空っぽ」であるという事です。制度や資源が整ったかどうかという問題も大切ではあるのですが、それぞれの問題に関わる人やその為の時間、しいてはネットワーク的な部分がまだまだ形取っているとは思えない現実、行き場の無い話が行き場の無いまま黙り込む、そんな状況を一瞬垣間見たような想いがしてなりません。この辺りの状況にこれからHEARTLANDが急いで模索しなければならない「地域」の方向性があるようにも思えて仕方ありません。

■2003年01月27日(月)  豚カツ
 今日のあっぷるのお弁当メニューは豚カツ、雨降りの一日にも関わらず完売の形となりました。メンバー間には風邪が流行、それに手伝う形で季節の変わり目なのか、体調を崩す方が多数あり通所の中断が余儀なくされる方が続出しています。「変動する症状」と一言で片づけてしまえば簡単なのですが、なかなか一つの形で「継続」されていく事の難しさを感じずにはいられません。何とか保たれている、そんな言葉が今のあっぷるの状況でもあります。

 明日は午後に鳴門の「わかめ家族会」「障害者地域共同作業所ポテトクラブ」の方々がHEARTLANDに来所、作業所の状況や法人化に関しての意見交換の交流の機会となっています。

■2003年01月25日(土)  作業所連絡協議会 定例会
 今日の午後、徳島市内の県立福祉センターで作業所連絡協議会の定例会が開催、県下の作業所の指導員の方々が集まっての会議が行われました。今年の事業計画として設置した学習会的な要素を盛り込んでの定例会、数えること5回目の開催、今日のテーマはボランティアの受け入れに関連して、地域作業所がどんな風にその地域や人と切なる関係を結ぼうとするのか、そんなテーマに沿っての意見交換となりました。
議題提供は徳島市・神山町の「うめっこ作業所」精神保健ボランティアハートかみやまが運営主体として設立、神山町や保健所の支援の下、地域の方々との交流やパットライス製造販売や喫茶店の運営、活動の経緯をスライドを利用しての発表を行ってくださいました。
 ボランティアの功罪みたいなもの「一番困ったのは無理矢理当事者に近づいて、色々と聞きたがる人、大きなお世話が身近なところで差別を生む」そんな事を提示して下さいました。上手くいっている話よりも、自らの失敗や経験、困難さを伴う状況の中に学習しなければならない事柄が常に内在されています。
次回はこれまた大きなテーマ「親無き後の問題とグループホーム」3月1日を開催予定として定例会が開かれる事になります。

■2003年01月24日(金)  長い一日
 昨日は一日に2ヶ所での講演、午後に県南の那賀川町の精神保健ボランティア「すいせん」の定例会で精神障害者についての関わり方と題されたテーマでの内容、夜には徳島市内の障害者地域共同作業所「きのこハウス」運営委員会、継続して審議を行っている社会福祉法人化に関しての会議、ハートランドの活動経緯や法人化に関しての手続きの留意点等を議題提供として行ってきました。
 話せば簡単な事柄も実際の取り組みの中の「感覚」みたいなものを言葉にして伝えていく事はとても難しい気持ちがいつもします。舌足らずな言葉を補うようにと、それなりに一生懸命伝える作業は、結構身を削られる想いもして、話し終わった後には疲れがどっと押し寄せる、そんな感覚も宿していきます。

 精神保健ボランティアの方々、阿南保健所の芝原保健士さんや保健所の呼びかけの下に形成されたボランティアグループ、精神障害を持つ人の実情や接し方等、その対応も含めての「マニュアル」や「知識」が事前に必要、そんな声がありました。どう接したらいいのかわからない、具体的な関わりの中での問題点、それは日常的にはごく当たり前の事柄であっても、精神保健・精神障害者とのという枠組みや出会いの中にあっては、互いに留意すべき問題として考えなければならない「多少の手間」も含まれ、なかなかすんなりとはいけない、そんな事情も考慮しなければならない不自由さがあります。
 
 きのこハウスは法人化に向けての議論、作業所を囲む危機的状況、どんな風にこの場所や利用者の未来を考えればいいのか、運営委員それぞれの方が掌に問題をかざし眺めている様子が伺えます。あちこちで色々な取り組みがあり、あちこちで色々な問題が内在する中、それぞれの取り組みが吟味されて行きます。シンプルにそしてわかりやすく日々の活動を行っていく事が出来れば、そんな風にも思えた長い一日でもありました。

■2003年01月22日(水)  精神保健福祉センターで
 精神保健福祉センターを訪ねて、3月に開催予定の精神保健研修会の打ち合わせを林保健士さんと一緒に行いました。地域生活支援を考える、障害者地域共同作業所から小規模通所授産施設への展望と題されたテーマ、東京の池末亨先生と一緒に研修会の時間を受け持つ事となりました。今流行の「就労支援」のみというベクトルではなく、広く生活支援や地域福祉の実情についての検討を重ねる事をその目的にしてのものです。
言えば簡単なそれぞれのキーワードではありますが「実」として何をどんな風に行っていけばいいのかはなかなか大変な問題であるには違いありません。

 あっぷるのお弁当メニューは今日は「おでん」いつもと違って売れ残った弁当がメンバーたちのため息を誘います。季節柄か風邪や体調の不良を訴える方が多く、日増しに少なくなるメンバーにとっては、しんどさの向こうのしんどさとして重たい雰囲気が漂い始めます。まぁいつもいつも晴れの日ばかりのはずもなく、あれやこれやの日々を携えて「継続」していく事が春を迎えるための手順であるのかも知れません。

■2003年01月21日(火)  家族会・四国ブロック 徳島大会
 県の精神障害者家族会連合会・美馬さんから原稿の依頼、来る2月27日から28日にかけて徳島市で開催される「家族会四国ブロック大会」。その分科会「社会福祉法人化に関して」の中での議題提供、そのレジメの作成が要件でした。障害者地域共同作業所が色々な場所から社会福祉法人化という問題を眺めています。

 同じ徳島では三好郡の池田を中心として、施設建設を伴う社会福祉法人化の話が成立、市町村の同意や賛同も経て大きなプロジェクトが形を見せ始めようとしています。障害者地域共同作業所の未来、ぎりぎりの日々の中、それでも加速度的に時代は「選別や振り分け」を行っていきます。補助金の削減という方向、家族や関係者が作り上げてきた「作業所活動」の未来はどう確保されていくのか、色々な場所でコメントを求められる機会が続いていきます。明日は市内の知的障害の作業所「きのこハウス」運営委員会で同様の話を行う予定となっています。

 認可申請作業に費やした今までの時間の中で見えたこと、感じたこと、素のままに伝えられればとそんな風に思っています。

■2003年01月19日(日)  たんぽぽ作業所フェスティバル
 今日は休日、朝から県南の街、那賀川町を訪ねての時間、たんぽぽ作業所主催のフェスティバルにバンド演奏に出かけてきました。たんぽぽ作業所の玉置さんをはじめ社会福祉協議会の方々、会場で自主製品の販売を行っていた各作業所の方々、いつものおつき合いをしている方々と一緒の会場で共に音楽を楽しむ事が出来ました。知的障害のすぎの子作業所のメンバーたちは舞台の最前列で踊りを披露、演奏を行う側も楽しく素敵な時間を過ごすことが出来ました。

 地域を巻き込んでの「福祉」作業所という貧しい枠組みにあっても、その方向性を広げていく事のための努力を最大限に行っています。措置費に基づいた年間運営費が何億もの施設がどうであるのか、全てではないにしろその対比として今回のような取り組みや、地域の方々との「接点」を得るための企画が、作業所ならではのものである事は誇りに思える事なのかも知れません。貧しいからつながっていこうとする、何もないから新しい人に出会いを求める、まだまだ障害者地域共同作業所も捨てたものではないなと、会場で頑張る関係者や当事者の姿に勇気づけられたそんな一日でもありました。

 たんぽぽ作業所のみなさん、そして関係者のみなさん、本当にお疲れさまでした。

■2003年01月18日(土)  法人設立のための会議
 昨夜、遅くまで法人設立のための準備会議を行いました。今月末の書類提出に向けての最終的な会議、小規模通所授産施設あっぷるの今後の方位やグループホーム事業、具体的にこれからの「活動」をどんな風に描いていくのか、理事・監事就任の予定者が一同に介しての話し合いの時間となりました。設立の準備会議発足から約1年半、整えるそれぞれの印鑑証明書や身分証明書、家主さんの岸さんとの賃貸契約の確約書も含めて、すべての整えを済ませた事になりました。障害者地域共同作業所の国庫補助金が平成17年には打ち切り、「地域で暮らす」ノーマライゼーションの促進と白書や厚生労働省は語りながらも、その片方で確実に削減の方向が提示されていきます。この場所の意味、この場所を継続させていく事、急がされる中で考えなければならない事は山積みされています。

 あっぷるメンバーは風や体調不良のために休まれる方が続出、少なくなってきたメンバー個々にそれなりの負担がかかり、みんなへとへとの状態の中、何とか切り抜けている、そんな感じの日々が続いています。活動経過の中で色々な状況が呈されてきたあっぷる、
「実」のある日々の創設は本当に大変な事でもあることを痛感するばかりでもあります。

 追記 明日、日曜日、那賀川町の町民センターで「たんぽぽ作業所」のフェスティバルが開催予定。11時からバンドの演奏も行う予   定、お時間のある方はぜひ作業所フェスティバルに足をお運びください。

■2003年01月16日(木)  ぎりぎり
 お弁当販売は相変わらずの「完売」状態が続いているのですが、なかなか二ついい事はなくメンバー個々の「しんどい」状況が表出されて行きます。完売という見た目の華やかさの裏側で「ぎりぎり」のお弁当作りが確かな実情となっていきます。

 なかなか持ちこたえられる術もなく、何とか弁当を作り上げるという事柄が、個々の「しんどさ」の前では黙り込み、二つの事を維持していくのにやっとの想いのお弁当作りとなっていきます。「ほどほど」に両方…といった事は全く成立せず、雪崩的に片方の側のみが優先されて行きます。あちらが立てばこちらが立たず、まじめに考えればまじめに考える程、なかなか障害者地域共同作業所という場所は「しんどい」場所です。

■2003年01月15日(水)  これからの予定
 季節柄、講演の依頼が殺到、今月から来月にかけて出かけていき機会が増していきます。今後の予定としては下記の通り、あちこちに日常を置いて出かけていく時間が予定されています。

・那賀川、羽ノ浦民生児童委員合同研修会 1月30日(水) 「精神障害者への理解」
・メンタルヘルスボランティア「すいせん」 1月23日(水) 「精神障害者への関わり」
・全国障害者地域共同作業所研修集会「豊中」作業所部会 2月8〜9日
・鳴門市障害者地域共同作業所「ポテトクラブ」 1月28日(火) 「法人化と家族会」
・きのこはうす運営委員会 1月22日(木) 「社会福祉法人化への質疑」
・メンタルヘルスボランティアうずっこ講習会 2月17日 「ボランティアの在り方」
・家族会四国ブロック研修会 徳島市 2月27〜28日 「法人化」部会
・日本精神保健福祉士協会・中四国大会 広島市 「精神保健福祉士への提言」 3月8〜9日

 法人化の書類の最終提出が今月の末、明日の準備会議での議論がいよいよ山場となります。新規の事業としてのグループホーム、その運営委員会の発足や会議の準備など費やさなければならない時間や協議が山積みされている観があります。
あっぷるメンバーは風邪や体調を崩す人が増え、何とか少ない人数で日々のお弁当作りを切り抜けている様子、午後に行われた生活セミナー、法人化やハートランドの未来についてみんなで意見を紡ぎ合う時間となりました。

■2003年01月13日(月)  作業所の補助金削減
 3連休の最終日、明日からのあっぷるの活動再開に向けての最後の休息の一日となりそうな穏やかな朝です。東京からの連絡で厚生労働省が提示した平成15年度の精神保健福祉関係の予算の資料が送付されてきました。厳しい「冬の時代」全国にある障害者地域共同作業所(知的・身体・精神)の補助金がそれぞれのところから約1割程、国庫補助110万円がカットされる事がそこには明記されていました。

 任意・法定外とは言え障害者地域共同作業所が障害を抱える人たちにとって、身近な一つの社会資源でもあり生活の一部になっている事は大きな事実のはずです。けれどなかなかその意味や存在意義が認知される事もなく、真っ先に削減の対象としてその矛先が向けられての結果でもあります。110万という金額はそれだけ見れば微々たる額面ではありますが、全体の補助金が定額な障害者地域共同作業所の現実にあっては死活問題になる額面になります。小規模通所授産への移行を前提とした厚生労働省の提言と作業所の補助金削減、いつの時代にあっても切り取られていくのか、厳しい日々にある人たちや貧しい場所
にある日常から、時代の流れとは言え不条理を感じずにはいられません。

「平成15年度厚生労働省所管予算案関係」
  http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/03syokan/index.html

■2003年01月12日(日)  家主の岸さんと
 HEARTLANDの家主さんである岸さんと新年の挨拶を交わす時間となりました。訪ねたご自宅で岸さんと奥さん、日頃の活動の経過や社会福祉法人化の状況等、雑談も交えての長い時間となりました。「あんまり気を使わんでもええよ、あんたらの努力には頭が下がる思いがして恐縮する」そんな言葉を届けてくださいました。昔話に花を咲かせるつもりはありませんが、どんな風に考えてみても岸さんとの出会いが無ければ「今」の活動は形にならなかった事は明白な事実です。物件確保の困難さ、時に遠すぎる理解の壁にくじけそうになった日々の連続、空からの贈り物のような偶然の出会い、二つ返事でこの場所をお借りする事に了解を下さいました。そんな事をふと考えながら、日々の活動が幾重もの人たちの支援や想いの中に成立出来ている事を、メンバー共々に確認していきたいと思います。

余談 昨日、高松市内のライブハウス、ヨコハマスターダストで2ステージの演奏。さながらビートルズのハンブルク時代のような演奏でなかなか楽しい時間を過ごすことが出来ました。

■2003年01月10日(金)  かわら版 1月号
今年最初の「かわら版」の文字です。

◇新年あけましておめでとうございます。ある本に陶器を作っている師匠と弟子の話で師匠が弟子の陶器を見て「お前の陶器には心がこもっていない」と言っていることを書いてありましたが、あっぷるの弁当も心のこもった弁当にしたいと思います。汗水流して作った弁当なら心がこもると思います。今年は弁当に息を吹き込むつもりで頑張ります。

◇あっぷるは今メンバーが少ないです。それて゛お弁当を作っています。以前は多くのメンバーがいてお弁当作りに慣れているベテランむも多数いました。今とは逆に教わる 事もありました。でもあっぷるは今もあっぷるなので頑張ろうと思います。

◇あけましておめでとうございます。今年も僕たち、お弁当づくり精一杯頑張ります。

◇皆様あけましておめでとうございます。ハンバーグや手作りコロッケ等、美味しい好評なお弁当以外に、美味しい手作り弁当を作っていきたいと思います。

◇お正月がやっとすんでまた春に向かって大きい心で、人には優しく自分には厳しい1年にしたいと思います。

 明けましておめでとうございます。お正月、家族と過ごし楽しかったと言う人、一人で寂しくてお酒ばかり飲んでいたと言う人、様々な年明けを迎えたメンバーさん達ですが、6日お弁当初日、にこやかに元気に揃うことが出来ました。氷の張るような寒い朝、藍住や八万から自転車で遅れる事なく通う彼らを見て、今年もがんばらなくちゃと思っています。今年もどうぞ宜しくお願いします。
                            スタッフ 大久保千恵 

 一気に盛り上がる年末と比べ、休みをはさんだ年始めというものは、なかなかエンジンがかかりにくい。それでも時間は容赦なく過ぎていくし、社会全体は動いていく。その中で自分たちは何をしていけばいいのだ老。考えることも大切だけど、動いていくことももっと大切だろう。2003年、動き出せる年にしたい。
                            スタッフ 菖蒲登記

■2003年01月08日(水)  寿司屋での仕事
 昨年の暮れ、ちょうどクリスマスを目前に控えた頃、あっぷるのメンバーである一人の女性がテイクアウトのお寿司屋にパートとして働きに出ました。「この年になって父ちゃんに仕送りしてもらうのも恥ずかしい、自分で働いてみたい」そんな言葉を残し雑踏の慌ただしさに身を寄せました。今日は定休日との事、あっぷるのお弁当を自ら買い、久しぶりにみんなとの対面、仕事の過酷さや時給680円の意味みたいなものを笑顔越しに語ります。作業所の賃金だけではとても賄えず、かと言って障害年金や生活保護のみでもどうにもならず、かと言ってこの深刻な不景気風が吹く社会での一般就労は困難極まりなく、そんな焼け野原みたいな景色の中、彼らは「働く」事に向かい合っていきます。

 「帰ってこれる場所があるだけでも嬉しい」そんな言葉と共に、また明日からの仕事に立ち向かう彼女、午後からは美容院でパーマ、彼女の「今」が穏やかに継続される事を願ってやみません。

 明日は午後からスタッフ会議、社会福祉法人化の問題、現状の障害者地域共同作業所あっぷるの課題や問題点、今年度の事業計画や明日の方位等、まずスタッフが確認しあう為の時間を有効に過ごしたいと思っています。

■2003年01月06日(月)  新しい始まり
 今日からあっぷるが通常通りの活動再開、朝のいつもの時間にはいつものメンバー・スタッフが全員無事に揃っての一日の始まりとなりました。お正月の休暇をそれぞれに過ごし休養たっぷりといった様子、それなりにみんな元気な様子と笑顔で安心した再会となりました。しばらくぶりのお弁当販売に関わらず、今日も定刻の11時からの販売には多数の方々がお弁当をお買いあげ下さいました。あらためてそういった方々に支えられての日々をみんなで再確認した朝でもありました。
 少し早めの時刻に昼を切り上げ、また明日からの新しい始まりの日々にみんな意欲的な様子でもありました。春の法人化に向けての諸準備、グループホーム運営の準備と運営委員会の組織化、そして日々の活動となすべき事柄は山積みされている観があります。明後日のスタッフ会議での確認、メンバーの彼らとの共同作業、これからの方位をそんな時間の積み重ねの中に探りゆきたいと思っています。

 久しぶりの一日に講演の依頼が数件、同じ徳島市内の「きのこはうす」作業所では法人化に関しての講演、遠く広島では精神保健福祉士大会でのソーシャルワーク業務と若き人たちへの提言と題された講演、阿南保健所・那賀川町でのボランティア講座、新しい年の新しい日記帳に予定が記載されていきます。小さな場所でのそれぞれの役割、今が転換期であり一つの節目としての季節を迎えているHEARTLAND、新しい始まりの小さな一日はにぎやかに暮れていきました。

 お正月休みとなっていたトレーナーの発送、ご注文下さっています方々には早急に発送準備が整い次第、お送りさせて頂きたいと思っています。

■2003年01月05日(日)  雪の朝
 昨夜来からの寒波の到来で今朝は雪の朝、辺り一面が銀世界となっていました。今日で長かったあっぷるの冬休みも終了、明日からはまたいつもの場所にみんなが集い日々の活動や障害者地域共同作業所としてのお弁当製造販売を行っていく事となります。

 HEARTLANDの設立総会から早くも7年、今年春には障害者地域共同作業所が小規模通所授産施設へと移行、同時に現在の活動が社会福祉法人化される事となります。「世の中に必要なものは形になる」そう呟いた故近藤文夫先生、HEARTLANDの活動を常に支援下さった多くの方々の力無しには「今」はあり得なかった事は言うまでもありませんが、日々この場所で何かを考え、集い来る精神に障害を抱えた人たちとの共同作業と営みの連続が、今を形取ってきた事も大きな事実でもあります。
 
 Back To Zero もう一度原点に立ち戻って「人の中に・街の中に」そんな言葉を眺めながら新しい日々の活動を行っていきたいと思っています。

■2003年01月04日(土)  もうすぐ活動再開
 明後日から通常通りにHEARTLANDの活動が再開となります。お弁当製造が通常通りに行われる中、社会福祉法人化に関する最終書類の整備、2月の国庫補助審議に向けての整えを準備会議の中で行っていく事になります。1月の下旬には県下作業所数カ所からの施設見学、作業活動や障害者地域共同作業所についての話、法人化の留意点等の意見を伝える予定になっています。
 
 あっぷるでは「家族の集い」を1月下旬頃までに開催、メンバーとは法人化の意味やこれからの活動についての意見交換の時間、新規の制度や精神保健に関しての情報提供は「生活セミナー」の時間を定期的に開催する事で何とか確保出来ればと考えています。
2月には精神障害者家族会連合会・四国ブロック大会、法人化に関しての議題提供を行う予定、3月には広島での中四国精神保健福祉士大会(PSW)での発言、また昨年行った障害者地域共同作業所全国研修集会・豊中大会にも出向き作業所活動を報告する予定となっています。
 中に外に既に予定が詰まりながらの新年ですが、身近な足下の日々から今一度「これから」について再考出来るHEARTLANDの日々でありたいと願っています。

■2003年01月03日(金)  新年あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます。
今年もHEARTLAND・あっぷるの活動のご支援を宜しくお願いします。

 今年初めての掲示板の書込、数日留まっていた京都への帰省を終えての新年となりました。HEARTLANDも後少しの冬休み、通常の活動再開とお弁当作りは来週の月曜日6日をその始まりとしています。メンバーからの賀状も届き、静かに新しい年を迎えた様子に何かほっと安堵の気持ちに包まれていきます。

 久しぶりの京都での時間、懐かしい人たちとの再会、かつて大学を出てすぐに勤務した知的障害児施設の職員人たちとの旧友再会。京都から徳島に来て12年、その間ずっと音信を互いに交わしてきた人や数年ぶりに再会した人、様々な「今」は流れた時間とその歳月を確認する為のものでもありました。施設を離れ自ら作業所を創設した人、今もその施設に勤務し続ける人、京都市、新規に創設された知的障害児施設や更正施設の施設長となった人、それぞれがそれぞれの形で今も「福祉」を携えての日々を語りゆきます。

 原風景としてのあの頃あの時、省みながらの一時は迎え来る新しい年のHEARTLANDや自らにとっての指標となりゆきます。変わりゆくもの、変わらないもの、そんな一つ一つを確かめながら新しいHEARTLANDの暦を重ねていければと願います。

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