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■2004年03月29日(月)  城北高校 学生と吉田先生
 今日の午後北島田のあっぷるに城北高校の学生と社会問題研究会顧問の吉田先生が訪ねて来て下さいました。毎年恒例となった企画の「制服チャリテイーバザー」卒業生の不要となる制服を在校の方々に格安の値段で販売するその企画、中心となって執り行っているのが吉田先生とその学生ボランティア組織のハートフル城北の方々でもあります。今日はその収益金をHEARTLANDに寄付して下さるとの事で、あっぷるを訪ねてきて下さりました。

 障害者問題に限らずハンセン病者との交流機会の創出やリサイクル活動、環境の問題とその関心を寄せる範囲は広範囲に及んでいる活動を行っている様子。
 メンバーとの交流機会は後日として、温かなご配慮に本当に感謝申し上げます。

■2004年03月27日(土)  かわら版 3月号
 かわら版3月号のスタッフの文字です。

 3月よりスタッフの一員としてお仕事をさせていただくことになりました。最初は戸惑う事もありましたが、メンバーさんと話していると私が勉強させられることばかりです。メンバーさんの仕事に対する姿勢を見ていると、一日も早く社会復帰されることを願う毎日です。先日ハートピアみなみの徳永さんがあっぷるへ来て下さいました。家族会の現状をお聞きし、私もメンバーさんのご家族やご兄弟の方々の少しでもお役にむ立てるように頑張らねばと思いました。微力ですが、精一杯お手伝いさせて頂きたいと思っております。      あっぷるスタッフ 小西英子

 はじめまして、ボランティアからスタッフになった森崎です。今回立場が変わったということで試行錯誤の毎日ですが、皆さんと一緒に楽しくお弁当を作っていきたいというベースの部分を大切に、少しでも居心地良く時を過ごして頂けるような場になるように頑張っていきたいと思っています。まだまだ未熟者ですが、どうぞ宜しくお願いします。                   スタッフ・森崎幸

 今月、ホームヘルパーの実習でたくさんの方が見えました。一日に何人ずつか来てもらい、一日だけですが、メンバーと交流をしてもらい、とても良い機会になったと思います。それとメンバーについて言うと、みんな将来に不安があり、「生きていてもしょうがない」や「自殺します」などの声が時々聞こえます。この不安をどうにか取り除きたいのですが、難しいです。あきらめずにがんばってほしいと思っています。これからもよろしくお願いします。     スタッフ・村田暁宏

■2004年03月26日(金)  かわら版 3月号より
弥生3月も間もなく終わり、出会いや別れ、新しい季節の始まりを前に彼らの清々しい言葉達が並びゆきます。

◇HEARTLANDこの「人の中に・街の中に」とは、私たちは偏見の入り交じった障害 者というレッテル貼りによって、区別し、かつ隔離されるものではなく、人の中 や街の中へ健常者と共に、極自然にとけ込み生き抜いて以降、そんな理念でしょ うか。まだ2ヶ月ですが、。あっぷるで「人の中に・街の中に」少しずつですが 踏み出せた気がします。そして社会復帰へ向け、一歩ずつ私なりに頑張ることに します。

◇お世話になったスタッフの方との別れがあり、又生き生きとしたスタッフとの出 会いがありました。今後とも宜しくお願いします。

◇ふと気づくと何でこんなに頑張っているんだろうと思う時があります。何でだろ うか自分でも不思議です。今月は桜の花見のレクリエーションもあるので、今か ら楽しみにしています。

◇あっぷるにも多くの人々が入ってこられました。保田史などは早くも年長組にな ります。近頃若い人を見て感じます。物事に挑戦していこうとするパワーを、口 先だけではなく、自分に妥協せず、何かに立ち向かおうとする自信、それを私自 身に植え付けようと思います。そうすれば未来は開くのでしょうか。挑戦、自  信、自立、これがこれからの私の宿題です。

◇あっぷるで働かせていただき、本当にこの年でありか゜たく思っています。僕の 年ではみんな職を断られる年なので、本当に一日一日が楽しく、メンバーさんや スタッフの方々と一緒にお弁当作りが出来ることは一番幸せだと思っています。 一生懸命頑張りますので宜しくお願いいたします。

◇もうすぐ春ですね。お弁当を作って4ヶ月になったのではないかと思います。一 日眠たい季節でもありますね。カエルが冬眠から覚めて起きたてかなと感じがし ます。時間に追われる日々が続くのではないでしょうか。朝目が覚めてしまい、 朝日を見ると元気が出てきて「やるぞ」と気合いが入ったりします。皆さま、季 節の変わり目なので風邪など引かないようにお元気でお過ごし下さい。

■2004年03月25日(木)  春を前に
 目の前に迫った春を前にあわただしい日々が連続していきます。今月末の30日に予定されている行政指導監査、その書類作成等に費やす時間と共に、あっぷるのメンバーとのお弁当製造をどんな風に行っていくのか、個々のメンバーへの対応や相談援助も含めて、本来的に行わなければならない部分への時間が確保出来ずに過ごさざるを得ない部分も多々あるように思えます。
 
 来月の10日に予定している「家族の集い」あっぷるに通所しているメンバーの家族を中心として、久しぶりの家族の集いの開催となります。親として、子として、共に見据える未来の風景として、継続していく時間の隙間を埋めていくような関わりが取れればと思っています。家族の集いの詳細に関しては、また後日にお知らせ出来ればと思っています。

 

■2004年03月23日(火)  愛媛 ハートピアみなみ 徳永さん
 愛媛県砥部町の「ハートピアみなみ」徳永さんとの久しぶりの再会の時間となりました。高知に出向いた後、徳島のハートランドを訪ねて下さっての時間。ハートピアみなみが障害者地域共同作業所から社会福祉法人化に向けた準備の整えの中、常に家族と共に歩む徳永さんからの電話連絡は常にあったのですが、実際に会うのは本当に久しぶりで昨年の夏以来の事となりました。厳しい冬の時代、昨年社会福祉法人HEARTLANDとしての認可を受けた時期から約1年、短い時間の経過が多大な状況の変化を伴っていきます。社会福祉法人の認可は受けたとしての、国庫補助金等お金の部分が運営費の1/2、しかもすぐの時期に予算が降りない実情など、昨年のHEARTLANDに比較して段違いの「厳しさ」の中での今を徳永さんは語りゆきます。

 夕刻には街の中の喫茶店あっぷるで、HEARTLANDの全職員との懇談、障害者地域共同作業所の意義や家族会活動、自身の経緯も含めた重み在る言葉にみんなで聞き入る時間ともなりました。

 あっぷるではサービスデイーの月曜日は「じゃんけんぽん」メンバーとお客さんが店頭でじゃんけん、勝てば無料でお茶を進呈するサービスが始まりました。
「お客さんと話をする機会が増えて良いです」「緊張するなぁ、負けたら責任あるし」そんな言葉を話ながら、それでも楽しそうな雰囲気が醸し出されていきました。籠屋町でも同様のサービスが開始、ここ北島田と同様に和気藹々とした店頭での販売風景となった様子です。

■2004年03月20日(土)  社会復帰施設指導監査
 県担当課の健康増進課より連絡があり「社会復帰施設指導監査」が今月の30日に執り行われる事となりました。法人設立からまだ1年を経過していない「今」ではあるのですが、法人設立と施設運営に関しての「監査」を初めて受ける事になりました。小規模法人とは言え求められるものは通常の社会福祉法人施設としてのもの、わかりきっている事とは言え、どたばたとお弁当製造を行う日々にあっては、取り揃えなければならないとされる物事の一つ一つを、きちんと整備執行していく事にはなかなか厳しい実情もあります。通常の社会福祉法人立の施設のように、直接処遇職員が十数名もいて、専門の事務職員がいる枠組みとは違い、最小ユニットとしての職員配置数、授産としてお弁当を作らなければならないという作業活動、ぎりぎりの枠組みの中、整えきらない部分も多々ある事は事実でもあります。
 指導監査の下、整えるべき指摘部分を省みながら、これから以降の整備としていきたいと思っています。

 あっぷるにはひょっこり笠井さんが登場、オープンされた店が多忙となり、なかなかお会いする機会も減ってしまったのですが、久しぶりの登場にメンバーも嬉しそうに微笑み返していました。

■2004年03月18日(木)  ボランティア安部さん
 今日からHEARTLANDあっぷるの活動にボランティアとして安部さんが参加して下さいました。出会いはホームヘルパー研修の講座、たまたま受け持った精神障害者領域の講座で語ったHEARTLANDの経緯や精神に障害を抱える方々の実情、その話を受けて活動への参画となりました。今日は朝のお弁当製造に始まり配達、午後から明日のメニューとなる「串カツ」のお手伝いも含めての大活躍となりました。メンバーも歓迎ムード、継続して明日からの活動にも参加して下さる事となりました。

 「温かいお弁当サービス」も開始となって数日、店頭でコンビニ店員のように「お弁当を温めましょうか」とのメンバーさん達の声、レンジの使用方法や新しい言葉かけ等、多少の緊張の面もちは含みながらも笑顔でこなしているみんなの姿があります。
 籠屋町では今日から広報のチラシ配り、スタンプカードやサービスデイを書き記したチラシと共に、この場所が何の場なのかを伝える書類も含めて、みんなが表に立ちゆくそんな日々が続いていきそうな喫茶店での活動となります。

■2004年03月17日(水)  花見 3月のレク
 慌ただしいお弁当作りを縫うように、メンバーのレクリエーションが月に一度程行われていきます。現行の授産経理にあっては遊ぶ事にも稼ぐ事にも幾ばくかの制限があり、その全てをお弁当販売の収益を持って賄う彼らの姿には意義深いものもあります。
 連日の温かな日差し、今日出された桜の開花宣言では今月24日が満開との事、メンバーみんなの希望で「花見で一杯」となった3月のレクが午後の話し合いで決定となりました。

 中四国の精神保健福祉士大会、過去19回の歴史の中、唯一行われていなかったこの徳島県で来年の研修を開催する事を徳島県精神保健福祉士会の役員会議でほぼ決定としました。再度の協議や関係医療機関への協力依頼、4月の総会での最終確認を経て準備に取り掛かって行ければと思っています。ソーシャルワーカーとしての国家資格、精神保健福祉士の役割や業務等、この街のこの県の一つのきっかけとなるような大会を模索していければと思っています。

■2004年03月16日(火)  温かいお弁当とサービス
 みんなで協議してきたお弁当販売のための新しい事業がほぼ整えました。かねてから懸案していた温かいお弁当の提供、冬を通り過ぎた温かな春の訪れを前に、少し季節はずれでもあるのですが、ようやく電子レンジも購入、耐熱用のお弁当容器への様変わりが整いました。メンバーとのシュミレーション、電子レンジの取り扱いも含めて新しい事柄にトライしていく事となります。
 それに併せて籠屋町街の中の喫茶店ではスタンプカードの作成、お弁当・飲みものそれぞれ10個スタンプカードに捺印されれば、一枚無料の飲み物・お弁当券を進呈。また店頭でのお弁当販売のためのワゴン購入など、新しい取り組みへの確認作業が大詰めとなってきました。

 企業の論理を当てはめない部分で「儲けていくこと」への思案、かと言って「儲け」なければ成り立っていかない作業所や小規模通所授産施設の「貧しい枠組み」二つ良いことが並びきらない難しさの中にこの場所の日々が確かにあります。

 新しい春を前にみんなで新しい日々に取り組んでいきたいと思います。

■2004年03月14日(日)  研修会を終えて
 昨日の土曜日から今日の日曜日にかけて徳島県手をつなぐ育成会主催による「障害者地域共同作業所実務者研修会」が開催されました。精神障害者小規模通所授産施設あっぷるの社会福祉法人化の経緯、現状の問題点、社会福祉法人化を終えての雑感等、短い時間の中での議題提供ではあったのですが、今のHEARTLANDの状況を含めて多くの事を伝えてきました。

 シンポジュームでは社会福祉法人化に関しての議論、メリット・デメリットの一つ一つの検証、理念としての想い、そして組織化と運動展開、言うまでもなく「地域」というキーワード、密度の濃い様々な意見が飛び交う、活気にあふれた良いシンポでもありました。宮城県浅野知事が先日出した「脱施設化宣言」施設解体と同時にどのような地域生活支援のシステムを構築して支えるのか、議論の余地は今後も継続してのものであったとしても、この時期に「脱施設化」の提言がなされた事には大きな前進に向けた意味があるようにも思えるのです。単純に「箱物」がだめであるという事ではなく、「実」としての部分をどう考えていくのか、そんな原点回帰も含めて良い研修会でもありました。

■2004年03月12日(金)  阿南からの施設見学
 今日は阿南保健所管轄の障害者地域共同作業所「若草」から18名の施設見学があり、あっぷるを訪ねてきて下さいました。以前病院に勤務していた頃に共にケースの訪問を行った犬伏保健師さんをはじめ、保健所・作業所職員メンバーも含めての来所となりました。以前には籠屋町の喫茶店にも足を運んで頂き、今日は北島田と遠い場所からの見学を本当に嬉しくも思います。

 午後にはメンバー会議、お弁当販売に関してのもので「スタンプカード」「温かいお弁当提供」「ワゴンセール」「じゃんけんサービスデイ」の実施等、お弁当販売収益の増加と共に、彼らの営みや精神障害者に関する理解に向けた啓蒙活動の意を含めたメッセージの提言等、一つ一つの活動がお弁当販売を通じて大きな意味あるものにと進みゆくよう、みんなで確認していく日々があります。準備物品や新しいサービスの手順の確認等、繰り返しみんなと話し合いながら取り組んでいきたいと思っています。

■2004年03月11日(木)  小規模作業所実務者講座
 手をつなぐ育成会主催による小規模作業所実務者講座の研修会が、土日に徳島で初めて開催される予定となっています。中四国大会の開催は初めてとの事、それぞれの街から障害者地域共同作業所に関わる人が集い、色々な議論を行う予定となっています。
 静かに水面下で、されど限りなく早い速度で障害者地域共同作業所や地域を囲んでいる状況が動いています。それは豊かさとは反対の方向に傾斜は傾き、ただでさえ貧しい「枠組み」をより貧しいものにと加速させるばかりのものです。精神障害者小規模通所授産施設あっぷるの運営費も現行の1100万円から1050万円に来年度はダウン、障害者地域共同作業所の国庫補助金も10%カット、いつの時代も真っ先に切り捨てられていくのは「弱い立場」の部分から、容赦なくといった観さえ否めません。急ぎながら考えていく、そんな時間の研修になればと思っています。

■2004年03月10日(水)  育成会 中四国作業所研修会
 今週の土日にかけて徳島プリンスホテルで手をつなぐ育成会主催による中四国作業所研修会が徳島で初めて開催される予定となっています。中四国大会の徳島開催は初めて、障害者地域共同作業所の未来や小規模通所授産施設等についての意見交換やシンポがその内容となっています。
 当日はHEARTLANDの社会福祉法人化と小規模通所授産施設についての現状報告を行う事として、間もなく社会福祉法人認可から1年となるHEARTLANDの日常と小規模授産に関する雑感や現状の問題点や課題等を報告出来ればと思っています。

 今日はすっかり小春日和の一日、寒さの朝夕を挟んだとしても確実に街の景色は春へと進んでいます。来週にはお弁当販売のスタンプカードの実施、またみんなで行う広報活動のチラシ配り、サービスディの実施に向けた準備など、あわただしい中に時間を進めていく事となりそうです。新規にこの場所への通所を希望する人も数名、ホームヘルパーの施設研修として受講生がほぼ毎日訪ねてくるここ数週間、忙しさの中バタバタと一日が暮れていきます。

■2004年03月07日(日)  笠井さん
 昨年の9月、籠屋町の街の中の喫茶店あっぷるの開店と同時にHEARTLANDの活動に参加して下さっていたボランティアの笠井さん。聞けば知る人ぞ知る徳島の老舗イタリアレストラン「カリーナ」のオーナー。喫茶店のお客さんとしての出会いを始まりに、以後北島田あっぷるでのお弁当作りにもずっと参加して下さっていました。輝かしい経歴とプロの職人としての料理の腕前は言うまでもない大きな人、にもかかわらずあっぷるのメンバーときちんと並び親切丁寧に彼らに言葉を贈り続けてきた笠井さんのお人柄は、メンバー全員にとっても大きな「力」となっていました。
 この度、カリーナとは別の店舗を構えた笠井さん、場所は徳島文理大学正門前の洋食屋さん。「料理が好きです。料理で育ててもらった私ですから、最後の恩返しのつもりに料理に携われる事がとても嬉しいんです」「まだまだいっぱいやりたい事がある」

 輝くような瞳と笑顔で話しかけて下さる67歳の笠井さん、本当に大きな人は誰にも等しく同じように接し、そして何より「静か」である事、そして威張るような雰囲気はどこにも見あたらないその人柄、学ぶべき点が多々ある笠井さんの新しい店がオープンとなりました。

■2004年03月06日(土)  給料日
 昨日5日はあっぷるメンバーの給料日。毎月一度の「給料ミーティング」を経ての賃金が彼らの掌にのる一日でもあります。精神障害者小規模通所授産施設としての授産経理、当たり前にガラス張りの中、稼ぎ出す事も遊びゆく事も、全て自前の中にその捻出を見なければならない部分があり、豊かさを追求する事にはそれ相当の「自助努力」が必要となっていきます。稼ぐことを追いかけると大切なものがこぼれる、こぼれる物に気をかけすぎると掌にのるものが減る、そんな何処までも矛盾した二つの事柄を眺めながら、あっぷるの日常活動としてのお弁当作りが行われていきます。

 籠屋町喫茶店には今日から「ヘルパー研修」の実習生が数名来所、当事者の彼らとの交流機会や社会福祉法人ハートランドの設立経緯を含んだ精神保健の実情に触れて頂く事となります。
 ボランティアとして活動に参加していた鳴門教育大学大学院生の森崎さん、あっぷるに通所しているメンバーの「家族」の方々との時間をこれから継続して過ごしていく事となりました。お弁当製造に追われ、なかなかゆっくりと時間さえ取れない、当事者や家族とのやりとりの場面、隙間を埋めるようなしんなりとした時間を彼女が担っていってくれる事となります。家族の集いを来週に開催、個々の家族へのアプローチも含めて時間を丁寧に積み上げていければと思います。

■2004年03月05日(金)  新しい職員 小西さん
 今日からあっぷるで勤務して下さる事になった新しい職員の小西さん、HEARTLANDに辿り着く以前までは知的障害者の施設での勤務、たまたま出会う事の出来た「ホームヘルパー研修」での講義を経て、今日の始まりの一日となりました。初日の今日は忙しいコロッケのメニュー、早々に互いの自己紹介を含めての始まりとなりました。社会の片隅のような場所、勤める人の経済的な保障や社会的な保障も含めて、まだまだ場末のような障害者地域共同作業所や精神障害者小規模通所授産施設での勤務条件、それでもこの場所を選んで下さった事に感謝すると共に、新しい日々を新しい人と共に「創造」していく事への喜びが、メンバーの表情や言葉にも溢れていて、何か心躍る始まりの風景ともなりました。

 明日は土曜日、籠屋町では別のヘルパー研修の受講生が「施設実習」として来所の予定、北島田でのお弁当製造場での実習も含めて、ここ数日人の出入りが激しい日々が重なりゆきそうです。

■2004年03月04日(木)  ヘルパー研修・施設実習
 今日をかわきりに「ヘルパー研修」を受講されている多数の方々が、精神障害者小規模通所授産施設あっぷるでの施設実習に入る事となり、籠屋町の街の中の喫茶店も併せて総勢30名程の方々が活動に参加して下さる予定となっています。在宅という事、精神に障害を持つ方々へのホームヘルプ、その領域を身体や老人にとどまらず精神領域も対象として「ヘルパー」制度が今進みゆきます。
 
 「今まではずっとクレーンに乗っていました。何の縁かわかりませんがこの仕事や福祉に関心があって」そんな言葉と共に今日一人の男性の方が実習を行いました。経験とか知識という言葉、ひいては「福祉」領域の中で専門家と呼ばれる人たちの「専門性」という言葉、何を専門性とするのかは別としてもも立ち返っていく部分は「人として」という事になっていくはずです。関心と興味があれば人は歩きます。たぐりよせようとして、辿り着こうとして模索を繰り返していく、そんな作業所の道行きの中に本来的な「寄り添う風景」が生まれゆくはずです。

 「福祉」のため等という大義名分ではなく、その「訳」はささやかであれはある程何か「真実」に近いようにも思えてなりません。

 

■2004年03月02日(火)  弥生3月
 週明けからまた新しい月、弥生3月となりました。日々の冷たさも少しずつゆるみ、みんなが集い来る朝の厳しさも随分とゆるやかな日も多くなってきました。日常の活動再開、お弁当作りと・街の中の喫茶店での活動、新規取り組みとしてのお弁当販売のサービスが来週から実施する予定となっています。スタンプカードの作成・温かいお弁当の提供・サービスデイの実施、みんなの営みやこの場所の存在を知ってもらう広報活動も含めた日常活動の取り組みを再編していく予定となっています。

 桜咲く間近、心躍る春を前に少しずつ体調の不良を訴えるメンバーも増えつつあります。年末の慌ただしい時期と同様、街が華やぐ頃、彼らの様子が少しだけブルーな気分にと変貌していく、そんな言葉を呟くメンバーが確かにあります。新しいスタートの季節、病を抱えた事への後悔、そして未来への漠然とした不安みたいなもの、華やぐスタートラインの春に心揺れる様子も見て取れます。

 「おもしろき事も無き世をおもしろく」先日訪ねた下関で終焉を迎えた高杉晋作の言葉が浮かびます。この場所からの再生のためにもこの場所の日々を、またみんなで創り上げていきたいとただそう思うだけでもあります。

 

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