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☆- ハートランド あっぷるDiary -☆

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[ 5月の終わり ]
今日は鳴門にあるわかめ家族会の方がHEARTLANDを訪ねてきて下さいました。先日の講演会の延長戦の話と家族としての役割や作業所の未来について、熱心にそして自分の子供以外のことまで淡々と語られるその姿には感銘さえ覚えました。ささやかで、そして無名に近いこのような人の存在が何か本当は大きな意味を持たせているように思えて仕方ありません。
夕刻には看護専門学校の学生が数名訪ねてきてくれました。突然の訪問、全国色々な場所から集ってきた徳島での1年、授業をきっかけにこの場所で会える事を本当に嬉しく思えます。表だけではなくHEARTLANDのような「裏」に触れる事も彼女たちの大きな人生のいみになってくれればと思ったりもします。
明日は愛媛への旅、忙しさの中で6月が始まっていきます。いよいよきんこさんが作成していたパンフレットも完成「時は今…」そんな中に5月が終わりゆこうとしています。
2002/05/31(Fri) 晴れ


[ コピー機 ]
いつもお馴染みのアカマツ株式会社の村上さんの姿が「あっぷる」にありました。最先端のコピー機を格安の形で納品の為に訪ねてきてのものでした。考えてみればHEARTLAND最初の頃からのお付き合い、何も無かった頃の壁のクロス張りに始まりホームページの作成、仕事柄か無償で頂いた当時最新の「印刷機」HEARTLAND通信の印刷はもっぱらこの機会の力によります。その頃は本当に何も無くて、幾束ものコピー用紙を抱えて太陽と緑の会の杉浦さんを訪ね、そこの印刷機を借りての印刷発行といったHEARTLAND通信の最初の頃でした。今日も新しい機械を惜しみなく提供して下さいました。
運び出されていく旧いコピー機、これもこの場所を借りた後、なけなしの頃にリース契約を結んだもの、いざとなると何か名残惜しい気持ちさえします。なかなか「豊かに」なった今のHEARTLAND、当時の事を思い出す機会もなかなか見つける事さえ難しくなりつつありました。今新しいステージに向かい始める6月、あの頃の息づかいをもう一度振り返りながら前に進んで行ければと思います。
きんこさんからいよいよパンフ完成の連絡、6/7日頃にはTシャツの販売もいよいよ開始されていく運びとなりそうです。
2002/05/30(Thr) 雨


[ わかめ家族会 鳴門での午後 ]
今日は鳴門にある精神障害者の家族会「わかめ会」の総会に呼ばれ、作業所活動と家族会の在り方という大きなテーマでの話を担ってきました。集まっている家族会の人達や作業所ポテトクラブに関わる人、そんな日々の人達を目の前にして伝えられる事はそうはありません。同じ場所で何を見てどんな風に一緒に呼吸が出来るのか…、伝えられることはこちら側の問題にと姿を変えていきます。当事者を抱えた家族の「しんどさ」みたいなもの、ずっと家族が背負い続けなければならなかった、日本に中の家族と障害者自身の状況、ちよっと荷物をわけてもらう…そんな言葉が精一杯といった想いが何処かでしていきます。
作業所活動の継続、そしてご自身の子息の病状との向かい合い、一喜一憂の日々の中、少しでも共有できる何かが見つかればと思います。

「あっぷる」には神戸からの荷物、TシャツがついてHEARTLANDに届きました。パンフレットの製作も大詰め、いよいよの6月となっていきます。
2002/05/29(Wed) 晴れ


[ 県南の街から ]
徳島から車を走らせること約2時間、県南の街から久しぶりに「あっぷる」に姿を見せてくれた一人の男性の姿がありました。しばらくぶりの再開はHEARTLANDが始まりを見ていた5年ほど昔に遡っていきます。
まだ障害者地域共同作業所としてお弁当を製造する前、クッキングハウスと称した夕刻の集まりに彼はいつも皆勤でした。片道約2時間の道のり「あの頃は今から考えても奇跡やったわ…」そう今の彼が語ります。「あっぷる」という名称も何を隠そう彼が名付けの親。何がある訳でもないこの場所と時間、それでも当時の彼のように通い続ける人達の群れが確かに今を形成していくことに大きな力を貸してくれました。力を貸してくれたという表現は妥当ではなく、まさに彼らのものであったのかも知れません。「家にずっといてもあかん…、週に1回くらいまた通いたいんやけど…」そんな言葉を呟き明日からの通所を希望する彼がいました。脈絡は多分ないけれど、なにかこんな出来事の一つ一つが今に重なっていきます。旧い人達も新しい人達も含んで本当に「時」なのかも知れません。

徳島で国際協力を考える会の福士さんから11月のコンサートの件で連絡、チャリティー企画に向けての準備がいよいよ動き始めていきます。
神戸にある「百番目のTシャツ」からは今日完成した商品が発送になった事のメールが届きました。にぎやかになりつつある中、もう目の前には6月が運ばれてこようとしています。
2002/05/27(Mon) 晴れ


[ 原稿作りの日曜日 ]
来週に予定されている講演の原稿作りに追われる一日となのました。外は好天気、初夏を通りすぎで夏本番の装いに道行く人達は半袖の景色となってきました。鳴門にある「わかめ家族会」家族会総会の後に研修会が予定されており、その時間の中で「作業所活動と家族会」と題された講演を行う予定になっています。家族が支えてきたその歴史と良さ、家族が支えてきたその歴史としんどさ、新しい運営への模索、家族以外の人の参画、加速度的に動く時代の中で作業所活動や家族会活動を検証していかなければなりません。看護学校での授業では精神保健福祉の歴史的な考察、社会の枠組みの中、精神に障害を抱える人たちがどのような「処遇」の中に日々を置かれてきたのか…、そんな辺りへの話を用意していかなければなりません。精神保健福祉センターでの作業所指導員研修会、小規模通所授産施設や作業所の社会福祉法人化の問題、色々な情報提供も含んでの準備が必要となっていきます。語ることで自らのことやHEARTLAND自身のことを考える「きっかけ」になればと願います。

「あっぷる」には明日から「てんかん」を抱えた53才の人が通所し始めます。木工会社での数年間の仕事、不景気の波にのまれてのリストラ、妻を抱えての再起が「あっぷる」という小さな場所から行われていくことになります。
2002/05/26(Sun) 晴れ


[ 誕生日 ]
もう何回目かの誕生日を今日迎えました。午後からの西山きんこさんとの話、依頼をしてあったパンフレットの草案を提示され、久しぶりに感動感動の連続で言葉を無くしてしまいました。「誕生日のプレゼント…」そんな言葉を欣子さんが届けてくれたのですが、余りある久しぶりの「感動むとなった場面でした。パンフレットに掲載された文字やイラスト、Tシャツ販売のカタログも兼ねたそれは、はるか昔にHEARTLANDを立ち上げた頃の手書きの文字ではなく、徐々に整いを見せてきたこの数年のHEARTLANDを象徴しているような素敵なもので、しばらく味わう事のなかった感覚をその誌面越しに感じることが出来ました。社会福祉法人化ということ、1000万円の募金活動ということ、色々と動き始めた状況の中も引き戻すことの出来ない「覚悟」みたいなものに背中を押される想いがします。

「あっぷる」のスタッフからも突然のプレゼント。嬉しい想いに包まれていきます。
「今の自分を確かにしておこう… 二十歳のころもきっとそうだった…」そんな一日が過ぎようとしています。


2002/05/24(Fri) 晴れ


[ 石川県から ]
石川県の「なごみの里」西田さんから電話で連絡がありました。貴施設は時折研修会等でその施設長さんの言葉をお聞きする機会があり、地域への展開を真摯な形で執り行っている活動に少し関心がありました。聞けば全国大会の愛媛の後、HEARTLANDに立ち寄ってくださるとの話、遠い人近い人、色々な形での出会いを継続して行ければと願います。それぞれに立つ場所があって、それぞれに見えるものが違っても、願い事にはさほど違いはないはずです。7月の時を待ちたいと思います。

昨日今日と二人の人が「あっぷる」への通所を希望、前提にした見学の姿がありました。神経症の方とてんかんの方、作業所が引き受けられる範囲は別としても「来る者は拒まず、去る者は追わず…」そんな想いの中にHEARTLANDを置いてきた今までの日々があります。小さな場所に新しい再生の時を求めて辿り着く多くの人たちが確かにいます。法人化等という次元ではなく、彼らにとって何を用意すればよりリアルになっていくのかゆっくりと考えてみたいと思います。
2002/05/23(Thr) 晴れ


[ いよいよ… ]
神戸の「百番目のTシャツ」から連絡がふり発注していたTシャツが完成したとの事でした。法人化の運動にからめてのグッズの販売、パンフレットの作成はいつものきんこさん、社会福祉法人設立準備基金の口座も開設しいよいよの状況となってきました。社会福祉法人化がどうか…という問題ではなく、なかなか社会の中で「合意」の取れなかった、或いは社会の片隅に置かれたままであった精神に障害を抱える人達の問題を、少しでも多くの人に問い掛け、少しでも多くの人の中から働く場所や住むための場所への整いを進めていきたいと思うのです。
Tシャツ販売に関しては明後日メンバーとも協議、自らのこととして彼らがどんな風に動いていけるのか、行き先は風に任せながらでもぼちぼち進んで行ければと願うばかりです。

2002/05/22(Wed) 晴れ


[ 看護学校で ]
今年も又徳島県立看護専門学校・保健助産婦学科での授業が始まりました。地域精神保健論という難しい題目、精神障害者の今日的状況など、色々と伝えなければならない事も多々あるのですが、どんな風にこの問題を「感じる」のか、行き先はそれぞれであったとしてもこの一点だけなんだろうと思うのです。日常の問題となるのか否か、学術的な問題ではなくハートの部分やヒューマニズムの問題としてどう眺めていけるのか…そんな事ばかりを考えての授業風景となりそうです。1年間で保健婦・助産婦の資格を取れるという事もあってクラス24名は奄美大島から東京まで実に様々な人が席についています。小さな「きっかけ」ににれるように話を伝えられればと思います。

精神医療の市民ネット、保安処分や触法等、権利擁護や闘争みたいなこと、どれもこれも正しいんでしょうが、何かその角度だけではどうもならない様な気がして多少なりとも、ネット上のやりとりに「うんざり」します。正しさは人の数だけあったとしても、簡単な言葉で彼らの日常を語らなければ異文化のような響きさえ覚えます。まだまだ単純な事に気づいていないようで、独りよがりも含めて嫌な思いが延々としていきます。何より私たちが特殊な存在ではなく、簡単にわかりやすく姿を見せていく必要があるように思えて仕方ありません。
2002/05/21(Tue) 晴れ


[ 音楽 ]
久しぶりに思い出したように吉田拓郎とボブディランの詩ばかり聞いています。大した訳はないのですがなかなか染みいる感じ、当分続きそうな様子です。

『祭りのあと』

祭りのあとの淋しさが いやでもやってくるのなら
祭りのあとの淋しさは たとえば女でまぎらわし
もう帰ろう もう帰ってしまおう 寝静まった 街を抜けて

人を怨むも恥しく 人をほめるも恥しく
なんのために憎むのか なんの怨みで憎むのか
もう眠ろう もう眠ってしまおう 臥待月の 出るまでは

日々を慰安が吹き荒れて 帰ってゆける場所がない
日々を慰安が吹きぬけて 死んでしまうに早すぎる
もう笑おう もう笑ってしまおう 昨日の夢は 冗談だったんだと


祭りのあとの淋しさは 死んだ女にくれてやろ
祭りのあとの淋しさは 死んだ男にくれてやろ
もう怨むまい もう怨むのはよそう 今宵の酒に 酔いしれて
もう怨むまい もう怨むのはよそう 今宵の酒に 酔いしれて

朝日新聞の記者の人と約1時間の長電話、触法精神障害者の問題から始まり地域福祉・作業所のこと、社会復帰施設の問題に保安処分の問題やその他諸々、電話越しの話では終わりそうもなく続きは実際の取材の形へと予定が組まれていきます。色々な人の問いかけの中から今を整理して行ければと思います。
家族の人からの年金相談と「あっぷる」への通所の相談、誰が引き受けるべきかは別として「未だ見ぬ人」とのやりとりも大切な風景になっていくようです。
2002/05/20(Mon) 晴れ


[ のんびりと… ]
なかなかのんびりと出来ない日々が続いています。中の事に始まり外の事、一体この状況はそもそも何なんだろうと考えざるを得ない日常があります。法人化の問題に始まり家族の相談や面接、他の関係機関の人たちとの合意形成やその為に費やす時間、講演の原稿作りと法人化に向けたパンフレット製作、諸々の事に囲まれるとどれ一つ「納得」のいく形で判りやすくはならず「訳わからず」となっていくのが落ちです。
これが社会福祉法人の施設で運営費何千万円の話なら「ゆとりと余力」があって多少なりとも対応可能となるのでしょうが、ここは作業所という小さな枠組みの中に日常がある訳です。訳判らずになって当たり前とは思いたくないのですが、なかなか定規で線を引いたようには切り取っていけません。メンバーとの関係も含めて「訳の所在さがし」は批判的になるばかりであまり役には立っていきません。どうあるべきかの批判はやがては破壊的になっていくだけの結末しかなく、なかなか建設的な営みからはかけ離れただけのものになっていきます。どれもこれもひっくるめての「私たち」を確認しなければならないように思えます。

4月に7年ぶりに退院して故郷に戻った「彼」が「あっぷる」を訪ねてきてくれました。通院の帰り、元気そうな様子にホッとしつつ、彼の日々が穏やかに過ぎていってくれる事を願って病みません。
喜ぶ顔に喜べる、そんな影のような「幅」を持てたらと思います。

2002/05/19(Sun) 雨


[ 今あること ]
スタッフと色々な「やりとり」が続きます。
今ある作業所というこの場所、HEARTLANDがこの場所に辿りついた経緯と歴史、一人の患者さんがこの場所にたどり着いた訳「正しさ」は幾つあったとしても、総じて今ある事の貧しさと限界を感じ悲しい想いが殊更してくる情けない週末です。
2002/05/18(Sat) 晴れ


[ 「あっぷる」を離れて ]
今朝は朝から「あっぷる」を横に置いて一日出歩いた夕暮れでした。精神保健福祉センターにて6月7日の県下精神作業所指導員研修会の打合せ、講師という立場ではなくあくまで同じ場所に立つ一員として、この「しんどさ」から少しでも脱却すべく方法や話し合いを提案出来ればと想いながらの打合せとなりました。家族の人が家族の思いで立ち上げた今までの経過と作業所の歴史、しかしながら時代の流れは速く、しんどさの中から明日への方位を定めなければならない忙しさがあります。共に考えるための時間を何とか用意できればと願います。
センター所長の幸田先生とは法人化に関しての報告や現況のお話を伝えさせて頂きました。グループホームという事業、今後の広報活動も含めての話、いつも変わらぬ形で話を共有させて頂ける幸田先生に「ありがたい」想いがいつもあります。
徳島保健所、法人理事を予定している人、色々な場所を周りながら「つながっていく」事のための時間になればと思います。出歩くことが多く、なかなかゆっくりと「あっぷる」に腰を据えて時間を割けない現実となってきたのですが、彼らは彼らなりの仕事、僕は僕の立場としての役割、そう言い聞かせながら離れてはいても、彼らの問題として出掛けていきたいと思います。
2002/05/16(Thr) 晴れ


[ 大阪 豊中 出会いの郷 ]
大阪市の豊中、出会いの郷の安藤さんを訪ねての旅を昨日終えてきました。徳島県障害者地域共同作業所連絡協議会の会長の山崎さん、リサイクルの杉浦さん、すぎの子の樋口さん達と4人での大阪行きとなりました。要件は2月の全国大会の引継を次年度開催県の大阪に渡すためのものでした。訪ねた場所には親しき人たちが出迎えてくれます。河野さんをはじめ八幡さんに豊能の細谷さん、市民酒場でのアフター5は弾んで弾んでの話の語らいの場となりました。それぞれの人たち、「障害者解放運動」というもう今では死語となりつつある言葉を指標として積み上げてきた箕面の街の歴史と営み、絶えず転がり続けていく人たちの熱い「思想」みたいなものがやはり新鮮に響いてきます。作業所という極貧の場所からしか発信出来ない本当のメッセージ、福祉がただ「きれいなもの」となり果ててしまった今の状況、ネックの部分が何一つ変わっていくことなく流れた20年近い時間、熱い人たちの熱い思いが延々と交差していく箕面の夜でした。
1年近く携えてきた全国大会「これでホッとしたね」杉浦さんの言葉がみんなの安堵の横顔へと変わっていきました。2月の全国大会徳島大会の成功、始まりの継続として自らの活動や作業所での実践を踏まえた「今年」がより昨年以上に大切な暦なのかも知れません。

2002/05/15(Wed) 雨


[ 100食のお弁当作り ]
今日の「あっぷる」は朝早くからメンバーの姿がありました。特別注文の数が通常に足されて100食を超えてのお弁当作りが予定されての事でした。既に土曜日辺りから100という数に緊張を覚えるメンバーも含んでの一日となりました。100食のしんどさがまず目に付くのですが、言うまでもなくお弁当を買ってくれる人がいるという、その前提があって初めて今日が始められていく私たちが確かにあるのです。
訳ありの弁当屋であったとしても、何処かでこのお弁当を買ってくれる人が最初にいて、僕たちがお弁当を作れる一日が成立している訳です。しんどさの前にある「前提」を常に確認していかなければ、なかなか「あたりまえ」という日常にはなっていきません。メニューのせいもあってか以外とスムーズな作業風景、いざ始まっていくとなかなかのみんなの姿もありました。ちよっと負荷がかかる所で蓄えられていく「力」みたいなもの、12時前にはすっかり完売の後の反省会、小さな事が一人一人のちよっとした「自信」へと変わっていきます。

明日は豊中への旅、2月の作業所全国大会の引継を大阪の豊中、出会いの郷の安藤さんほ訪ねての時間が予定されています。徳島県障害者地域共同作業所連絡協議会の会長、リサイクルの杉浦さん、すぎの子の樋口さん、事務局4人の大阪行きとなります。
2002/05/13(Mon) 晴れ


[ 徳島県地域作業所連絡協議会 総会 ]
徳島県地域作業所連絡協議会の定例総会が今日の午前中に行われました。みんなの集まりの場として、互いの情報交換も含めての作業所の集いを考えてから6回目の総会となりました。2月の全国大会の成功を継続する形で、より多くの方々に障害者地域作業所の存在を知ってもらうための、大切な1年となりそうです。役員の決定についで事業計画、学習の機会の新設、自らの状況を再確認する中から自らの「言葉」で語らなければならない部分も多々ある様です。新規に立ち上げられた作業所の職員、重複障害の方のための作業所準備委員会の方、新旧含んでの新しい船出の一日となりました。
2002/05/11(Sat) 晴れ


[ 法人設立準備委員会 ]
HEARTLANDで法人設立のための準備会議がありました。定款の決定に始まり事業計画の確定、法人設立認可申請書の検討に予算案、色々な書類を眺めながらの話し合いが続いていきます。
各種必要書類という事からの吟味であっても、何をどんな風に行っていくのかが一番のポイントになっていきます。ひな形よりも小さな一人一人の「呟き」みたいなものがこの時期には大切な指標となっていきます。動き始めている中で動いていけるハートみたいな事が何よりのものなのかも知れません。
昨日はTシャツのイラストに関わってくれている「西山きんこ」さんも会議に臨席して下さいました。それぞれの絵の題目やそれぞれの絵への想い、「くんだら犬」「くんだら猫」と題されたTシャツ、そこには「きみにはきみの、ぼくにはぼくの良さがある」そんな優しい言葉をきんこさんは並べてくれています。「くんだら」という言葉、HEARTLANDの問題というだけではなく、この徳島からの発信という意味、小さな始まりへの感動と「人」の温もりを嬉しく思います。
徳島新聞社の池上記者も取材として臨席、新聞記事への掲載としたインタビューを含んで、今のHEARTLANDがやがて広報されていくことになります。きんこさん、池上さん、どうもありがとうございました。
2002/05/10(Fri) 雨


[ NHK浜ディレクターと ]
NHK徳島放送局の浜ディレクターの姿が「あっぷる」にありました。インターネットでHEARTLANDの活動を知り、障害者を主人公とした番組の企画を検討されているとの事、全国放送の30分の番組に関しての取材という事でした。知的・身体他の障害領域とは違いなかなか「姿を見せる」事に至らない多くの彼らの日々があります。単純な差別や偏見という事ではないにしろ、精神障害者の領域をどんな風に描くのか、どんな風に彼らが姿を見せていくのか、見せていくことが困難なのか…
大きなテーマを挟んでの取材となりました。長い取材と色々なお話の中に、何か大きな意味が含まれている事も事実のようです。
取材にお越し頂いた浜さん、どうもありがとうございました。

朝は県庁の健康増進課で法人化に関しての協議を行いました。夏に向けての書類作りと整え、限られた時間の中での「検証」を進めていくことになります。明日は法人の準備会議、いよいよ話も骨格の部分に差し掛かりTシャツの販売や今後の広報活動も含めて大きな一日となりそうです。
2002/05/09(Thr) 晴れ


[ 相生の街へ ]
午後から車で約2時間、相生の街を訪ねての時間となりました。その地域にある「あすなろ作業所」の総会の後の時間、社会福祉法人化の意味やグループホーム・生活支援センター作りに関してのコメントを届ける事が今日の仕事でした。相生町の保健婦さんに始まりあすなろの山崎会長、社会福祉協議会の方や町福祉課の方など、多数の人の中でこれからの「方位」が検証されていました。
3障害という事、地域の中にその街の特色を持って積み重ねられてきた作業所の色、市町村という問題など色々な吟味をじっくりと行った3時間余りの会議となりました。何を創るのかよりもどんな風に創るのか…
現場からの「声」が大きな道標になっていきます。
山間の街と小さな作業所の風景、けれどこの街の佇まいにしっかりととけ込んだ「日常」新しい取り組みへの模索は、最先端と言われる都心部ではなくこのひろつそりとした山間に息づく、多くの人の息吹の中に宿していくように見えました。

本来業務が何かは別として、求められたら出向いていくそんな「旅」は今後も続いていきそうな気がしています。
2002/05/08(Wed) 晴れ


[ 連休があけて ]
連休があけてしばらくぶりに「あっぷる」に全員が集合しました。自宅でその間のんびりと過ごした人、家族で旅行に出掛けた人、病院から自宅に外泊していた人、それぞれが良い休日を過ごした様子で、みんなの再会の朝となりました。休み明けの「しんどい」中からもまたみんなの日々が再開されていこうとしています。
午後からはメンバー会議、思案してきたTシャツときんこさんとの神戸の旅をみんなに報告する時間となりました。完成していたTシャツの現物が初めてメンバーのみんなにお披露目、好評で嬉しい様子、早速に試着をする人もいて笑顔の中からの「出発」となっていきそうな時間でした。周囲の状況が動き始め、具体的な形が見え始めていくと、また違った角度でみんなの「反応」も見えていきます。一つ一つ辿りながらの道のりとなっていきそうです。
明日は相生町の会議、地域支援の為の関係者会議で、小規模通所授産や法人化のメリット・デメリット、生活支援センターについての講演が予定されています。出かけていってまた「話」を届ける午後となります。明後日は県健康増進課の方と法人化に関する協議、忙しさの中から一つ一つを眺めていければと思っています。

長い休みにも関わらず今日のお弁当も即刻完売、多くの人の中にある「今」に感謝したい思いがいつもあります。
2002/05/07(Tue) 晴れ


[ ゴールデンウイーク ]
ゴールデンウイーク真っ最中、街は人だかりの様子ですがここ数日は自宅のパソコンの前に座りっぱなしの時間が過ぎていて、世間とはかけ離れて休日を過ごしている感じがしています。今週の末の法人設立のための会議、いよいよ事業計画の確定と具体的な試算も含んでの予算案の確定に向けた資料作り、Tシャツのパンフと活動掲載のための本、しっかりと数本控えてくれている講演のためのレジメ作成と、それはそれは限りなく必要となってくる書類との追いかけっこが続いています。
「今が時かな…」動き始めた周囲と同じ速度で歩いて行ければいいのに…そんな風に思える五月晴れの一日です。
2002/05/05(Sun) 晴れ


[ きんこさんと ]
世の中はゴールデンウイーク、今朝は朝から「西山きんこ」さんと一緒に神戸への旅となりました。出向いた先は「百番目のTシャツ」きんこさんがずっと思案をして下さっていたHEARTLAND法人化の為のTシャツの絵、それを実際に生地に試し刷りを行い発注に向けて決定するための時間となりました。HEARTLANDにとってもきんこさんにとっても大切な初めての試み、色や図柄の配色、調和を検証していくきんこさんの姿はやはりプロそのものの姿でした。長い時間の後にサイズや数量も含めて「決定」となりました。百番目のTシャツの社長さんの伯井さんとスタッフの加納さんも含んで、一つの事柄に向かい合っている人たちの姿に背中を押される想いがしていきます。考えてみればふとした偶然からのきんこさんとの出会い、それぞれ向かい合うものは違っても、何処かで同じ様な「呼吸」をしている事が確かめられるようで、重ねられていく時間に安心みたいなものを覚えます。後はパンフレットの作成に販売方法の思案など、色々な準備も含んでの「これから」が進んでいきます。
クリエイトしていく事への一瞬みたいなもの、人と人とがつながりあっていくこと…小さな一日がとても大きな感謝に包まれていきます。
2002/05/03(Fri) 晴れ


[ 給料ミーティング ]
今日は午後5時前頃まで毎月の給料ミーティングが開かれました。今回のミーティングに際して、スタッフ同士で新規に「評価票」の作成とメンバー個々の自己申告に基づいた評価を照らし併せていく作業を事前に行ってのものでした。作業所という場所の前提、共同作業という部分、何よりお弁当を買って下さる人がいての「日常」という部分、色々と自分を見て他者を見ての話し合いが延々と続いていきました。変更も含めてどんな形で給料ミーティングを行っていくのか…大きなテーマの命題は進行形のままではあります。
明日はイラストレーターの「西山きんこ」さんと神戸の街に出向く予定になっています。訪問先は百番目のTシャツ、Tシャツに関する商談といよいよ最後の「決定」と発注に向けた明日となりそうです。

それにしても色々な場所から「講演」の依頼が殺到しています。出向いていき自分達の足下を確かめるそんな機会にしたいと願います。
2002/05/02(Thr) 晴れ


[ 鳴門 渦の道へ ]
朝からの雨模様の一日、今日はいつものお弁当作りは臨時休業の形で鳴門の渦の道に出かけてきました。毎月のお弁当販売の収益金をみんながプールして貯めたお金での「余暇」の時間となりました。運営補助のお金を活用しての余暇とはまた違い、彼ら自身が自ら捻出した「時間」と「意味」が含まれている事を少し嬉しく思います。
雨空の中の鳴門海峡、肌寒い程の海の遊歩道、昼食は大好評となったランチバイキングと共にみんなの笑顔がありました。世の中はゴールデンウィーク期間、また明日にはお弁当作りが再会されていきます。

明日の給料ミーティングを控えて、今回スタッフの中でミーティングのあり方やその意味の確認も含めて新しい「評価票」のようなものを作製して活用していく事になりました。単純な通知簿的な評価という事ではなく、この場所に立つ自分自身の前提と日々のお弁当作りという事をつなぎあわせていく為の「指標」となればと思うのです。
評価する事に対しての色々な意見があり見解がある事も、病院でのPSWの時代にはずって見てきました。何故ハンディーがあるからというだけで、そんな風な事の対象にならなければならないのか、社会の人が全て上手くこなせているのかと言えばそうではない事実の数々、少なくともその「評価なり目標」みたいなものをどんな風に彼ら一人一人と共有できていくのか…大切な事はその一点に尽きるようにも思っています。
2002/05/01(Wed) 雨

My Diary Version 1.21
[ 管理者:heartland 著作:じゃわ 画像:牛飼い ]