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☆- ハートランド あっぷるDiary -☆

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[ 作業所連絡協議会 総会に向けて ]
徳島県作業所連絡協議会の定例総会が来週の土曜日と迫ってきました。今年2月の全国大会の成功を終えて、障害者地域作業所の存在が再認識された部分があるように思うのです。いつもの太陽と緑の会杉浦さんと総会の内容や事業計画に関して話合う事になりました。
今作業所から何をどんな言葉で語らなければならないのか、年に8回程度の学習の機会の創設と作業所間交流の企画、補助金の増額も含めた「要望書」の作成も含んで今年度の計画は大切な意味を持つことを確認しあいながらの話し合いとなりました。

午後からはスタッフのミーティング、毎月の「給料ミーティング」の在り方についての検討と新しい形への模索の時間となりました。障害者地域作業所という前提、そこからの「それぞれ」単純な賃金の分配という作業ではなく、色々な角度からの「評価」がスタッフにも求められていきます。5月は外に中に研修会での話や外部講師の話がぎっしりとスケジュール帳に書き記されていきます。法人化の問題も含めてバタバタの5月となりそうな予感です。明日は「あっぷる」は休業、メンバーの希望で「鳴門の渦の道」を訪ねる余暇の時間となっています。
2002/04/30(Tue) 晴れ


[ 4月も終わり ]
いよいよ4月も終わりに差し掛かり、周囲がざわざわと動き始めてきました。きんこさんが描いてくれているイラストもいよいよ「百番目のTシャツ」とデータの受け渡しとなり、パンフレットの作製や経費予算の検証、何より素敵なきんこさんの絵をどんな風に「販売」するかも含めて考える季節となりそうです。
ちょうど5年前の今頃も、HEARTLANDの「形」を求めてみんなが動き始めていました。待ち人来たらずで、こちら側のエモーショナルな部分に連動して当然のように「人」が動いていきます。お金が無い事も多少の困難もあまり気にならず、どんな風にその思いが高まっていくのか…
少し豊かになった「今」があったとしても、変わらない大切なものを確認しながら進んで行ければと思います。
本当にいよいよです。
2002/04/28(Sun) 晴れ


[ ユニバーサルデザイン ]
昨夜、徳島県立工業技術センターに出向いてきました。ユニバーサルデザインという会の集会と定例総会にお招き頂き、HEARTLANDの活動や精神障害者を囲む社会的な状況について話をしてきました。その会は任意の会として作業療法の人やバリアフリーの建築家の方々、企業の方や知的障害領域の方など実に様々な分野の人が集っている会でした。
何処か社会の忘れ物のように置いたままにされている「精神障害を抱える人たち」の問題を伝えていくための時間でもありました。障害者地域作業所の現状、HEARTLANDの貧しさも含めて色々な角度からの話を伝える事となりました。いただいた機会に感謝したいと思います。

5月は何処かで話をする機会が目白押し、相生町の地域会議に始まり看護学校の授業、鳴門の家族会にセンター主催の作業所研修、そして夏には支援協議会主催の全国大会が松山で控えています。
Tシャツの原画もきんこさんがやりとりを始め、法人化に伴った「姿を見せる活動」に対して急ぎ足の日々が夏を目指していきます。
2002/04/27(Sat) 晴れ


[ 神戸 「百番目のTシャツ」を訪ねて ]
今日は朝からバタバタの一日、早々にお弁当を創り上げて一路神戸への時間となりました。「百番目のTシャツ」を訪ねての時間、途中にきんこさんのオフィスに立ち寄り、Tシャツに使う「絵」の草案を受け取っての出発となりました。色々な絵と色々な色の組み合わせ、何色刷にするのかのサンプルを描き出してくれていたきんこさんでした。色々と忙しい中に時間を集めてくださっています。
HEARTLANDの代表世話人の岸田と二人連れ、考えてみれば彼との時間も随分と長い付き合い。徳島に流れてきた頃、二人で始めた精神保健福祉を考える集い「ハートイン阿波」そのオープン定例会の延長に今のHEARTLANDの輪郭が創られていました。どんな時もいつも居てくれた「彼」との神戸行きでもありました。
「百番目のTシャツ」http://kobe100t.com/
道に迷い迷い、携帯片手のガイド、ようやく辿り着いた山の麓、そのオフィスがありました。こぼれるばかりのスタッフ加納さんの笑顔、社長さんの伯井さんの姿、色々な会話のやりとりの中「Tシャツ」の作製を依頼する話を行ってきました。
色々な人と人が色々な場所でつながっていく…出会いみたいなものに感謝しつつ時を進めていきたいと思いました。
2002/04/25(Thr) 晴れ


[ かわら版 4月号 ]
 配達先でたまたまそこに来ていた業者さんとの会話。「1日60食しか作っていないので、売り切れたら終わりなんです」「60食しか作らんかったら儲けにならんで」「そうですね。でも作業所で病気を抱えているメンバーさん達なので疲れることもあるんです」「病気に負けたらあかん。病気やけど頑張らなあかん。そしたら病気もようなるかもしれん。また会議の時に20とか30食頼んでもいいで?」「はいお願いします」

 その日、私はとても不思議で、でも、嬉しい気分になった。病気に対して偏見を持った人が多い中で、「がんばらなあかん」と最初からエールを送ってくれる人がいる。だとしたら、やっぱりメンバーのみんなもそれに応える力をつけていかなければならない。そのためにはどうすればいいのだろう。答えはないのかも知れないが、その中でも「何がいいのか、もっともっと考えてみなければと改めて思うことのできた出来事である。
                 「あっぷる」スタッフ 菖蒲登紀

最近お弁当完売の日が続いています。ご近所の皆様が買って下さったり、食材を購入している山本食品さんがご紹介下さったり、お米を購入している岸米穀店さんがご紹介下さったり、またそのお客様がお客様を下さったり…その他にもいろんな方がご理解下さり買って下さっている事に本当に「お陰様でありがとうございます」という気持ちで一杯です。完売する時は私たちには嬉しい事ですが、チケットをお持ち頂いている方や、せっかくお越し頂いたのに帰られるお客様に対し、申し訳ないと思います。
 
 60食が70食にと順調に増やしたい所ですが、体調により休む人、疲れやすい、朝が苦手、スピーディーに動けないというハンディーがあるメンバーなので、簡単にジャンジャン増やせないのが現実です。それでもミーティングをし「応援して下さる方に申し訳ないと思う」「がんばりたい」といった次の日には皆いつもより早く来てすごくやる気を感じました。「ハンディーがあるから出来ない」と言わずに「ハンディーがあってもがんばりたい」と集まる彼らをどうぞ暖かく見守っていただければと思います。
              「あっぷる」スタッフ 大久保千恵

2002/04/24(Wed) 晴れ


[ 徳島で国際協力を考える会 ]
山川町の「さくら診療所」に出向き徳島で国際交流を考える会の福士さんとお逢いしてきました。作業所仲間を通じての話、ザンビアへの国際支援、毎年山川町でその会が開いているチャリティーコンサートの企画に、HEARTLANDも臨席させてもらう予定となり、初めての打合せを兼ねた出会いの時間となりました。時は今年は11月、合同での企画開催という事で「和太鼓」のコンサート企画を詰めていく事になりそうです。初めてお逢いした事務局の福士さん、さくら診療所への道のりは、医師である吉田先生と現地アフリカでの出会い、その後導かれるように青森を離れてこの徳島の山川の町との事です。
時に人と人との出会いみたいなものが想像を超えた「未来」を提供してくれます。色々な出会いの「偶然」を大切にしていければと願います。

 徳島で国際協力を考える会 http://homepage2.nifty.com/tico/

朝は徳島市障害福祉課に予算書の提出、担当の大森さんとの話、社会福祉法人化に際しての事業計画、市町村の事業としての色々な事への展開「生活支援センターづくりも含めて期待しています…」
そんな言葉を丁寧に贈って頂きました。ささやかに必要とされるものに応えられるこれからのHEARTLANDの活動としたいと思います。
2002/04/23(Tue) 雨


[ 動き始めていく周囲 ]
法人化に向けての「取り組み」が動き始めています。準備会議での話し合いは別として色々なグッズの製作の打合せや交渉が続いていきます。今日はいつもの西山欣子さんを訪ねての午後、Tシャツの下地にはきんこさんのイラストが数点、色々なパターンの図柄と色の検討、今週の木曜日には海を渡った神戸の「百番目のTシャツ」を訪ねていくことになり、いよいよ発注に向けての時間となっていきます。徳島は山川町の「徳島で国際協力を考える会」の事務局の人との打合せが明日予定されています。11月に開催予定のチャリティーコンサートの打合せを行うことになります。どんな風にお金を集めるかが問題ではなくて、どうして精神の人たちの問題が社会の片隅に閉じこめられ、なかなか社会的な合意や成立を見ることがなく時代が進んできたのか…そんなHEARTLANDを立ち上げた当初の「問題」を掌に乗せてのこれからの活動となっていきます。店頭でのお弁当は相変わらず完売の状態、どんな風にそれに応え進んでいくのか、今年の夏は少しだけ長くなりそうな予感です。
2002/04/22(Mon) 晴れ


[ 法人設立の準備会 ]
今日は午後から「あっぷる」で法人設立の準備会議が行われました。いよいよと言いながらついて4月、夏までの具体的な作業や必要書類への吟味が行われていくことになります。法人認可に伴う書類一式、そして基礎財産構築へのチャリティー企画やイメージ作りの「しかけ」諸々、そして何より大切であろう「あっぷる」メンバー達との共同作業など、色々とやらなければならない事が目の前に山積みされている感じがしています。定款の検証を終え今後は活動や運動を「具体化」させていく為の作業を始めていくことになりそうです。輪郭の骨子を明確に…そんな方向付けとなるHEARTLANDの法人化の方位があります。

今週の木曜日は神戸、百番目のTシャツのスタッフとの打合せ、いよいよ動き始めていくことになりそうです。
2002/04/20(Sat) 曇り


[ 大阪の街を訪ねて 2 ]
大阪の街を訪ねてパート2は、大阪大学の「大熊由紀子」さんを訪ねての時間となりました。授業の一環として院生や色々な方との話、3月に由紀子さんを徳島で囲んで以来の再会の時間となりました。大学院生の竹端さんとはPSWについての意見交換、忙しいスケジュールの中余りゆっくりと話が出来なかった事が少しだけ残念でもありました。HEARTLANDの社会福祉法人設立のための総会、今色々と準備を進めているグッズの完成を見る夏の頃、由紀子さんに講演を依頼する事もしっかりと伝えてきた次第です。本当は離れてはいないんだけれど、日常を離れての旅は、普段の徳島や作業所での日々を省みる良い自分にとっての機会となります。メンバーも含めて「心や気持ちを並べていく作業」そんな事がこれからの法人化に向けての大きな意味をなしていきます。

色々な人が動き始めてくれています。神戸にある「百番目のTシャツ」徳島で国際協力を考える会の山川町「さくら診療所」イラストの詰めの作業に入っている西山欣子さん、周囲の想いや期待に乗り遅れないように…明日は午後から法人化に向けて話し合いが予定されています。

2002/04/19(Fri) 晴れ


[ 大阪の街を訪ねて 1 ]
「あっぷる」から離れて大阪への旅となった2日間を過ごしてきました。最初に訪ねた場所は再会となった新大阪、「りぼん社」の河野さんとの時間でした。「そよ風のように街に出よう」の編集長、長きに渡って障害者問題の季刊誌を発行し続けてきたまさに「転がる人」そのものです。活動の実践の街「箕面」を車で一緒に案内してくれる河野さんの姿、時折今の福祉世情を嘆くようなそのストイックな言葉の強さが車中に満ちあふれていきます。
箕面という人口13万足らずの街に点在する色々な場所。作業所・クッキー・パン屋・リサイクルショップ・グループホーム・就労支援のためのセンター・花屋・弁当屋・点字の写植、実に様々な形の中で今日を過ごしている多くの人たちと出会うことが出来ました。
行政との交渉、全国の自治体で初めての「障害者の為の事業所」という施策と自治体の法、それはす与えられたものではなく、長い道のりの多くの人たちの「息づかい」の上に獲得された場所そのもののように思うのです。「闘う…」そんな言葉が河野さんからこぼれていきます。
夕刻は「市民酒場」障害者市民と市民が行き交う場として創設されたその飲み屋で懐かしい人との再会ともなりました。箕面市会議員の八幡さん、豊能の細谷さん、出会いの郷の安藤さん、向かい合う言葉の中にビールの泡が溶けていこうとします。
何をやっているのかではなく、どんな風に行ってきたのか…、その行間に漂うこの人たちの言葉や想い、それを感じられるための自分への省みを急がせた、そんな一つの時間でもありました。
2002/04/18(Thr) 晴れ


[ 見送り ]
一人の女性のメンバーを見送ることになりました。時に活発な精神症状というかパーソナリティーの問題というか、それが出現しメンバーやスタッフとの関係が緊張を伴う場面が重ねられていました。HEARTLANDは言うまでもなく地域の中にある一つの場所、誰でもいつでもが自由に出入りも含めて行えるのが基本原則ではあるのですが、そんな教科書のような言葉の中に地域の作業所がある訳ではありません。
絶対的な貧しさ、引き受ける側の限界、提供できる事の奥行きの無さ、色々な条件の中で「何とか」日々を終えているのが実情です。約2年近く通い続けた女性は「私も「あっぷる」に行くのが嫌々行っていた…」誰のための場所なのか、選ぶも選ばれるも任さなければならない流れがある様子です。

明日からは大阪、そよ街の河野さんとの午後、リボン社に出向いた後、席を設けてくれる事になりそうです。Tシャツ販売の要件は「積木屋」さんのスタッフとの話し合い、河野さんとの再会の時間ともなりそうです。明後日は大阪大学の市民講座、大熊由紀子さんを訪ねての講座での話となりそうです。少し「あっぷる」を離れての時間を過ごす両日となりそうです。
2002/04/15(Mon) 雨


[ 何もない土曜日 ]
今日は特にこれといった予定のない土曜日、たまりにたまっていた色々な書類や機関誌の製作に朝から時間を費やすことが出来ました。不思議なもので始めると以外に速い速度で物事が動き始めていくのですが、なかなかこの「瞬間」みたいなものが訪れるのが時間がかかる様子です。HEARTLAND通信・かわら版・法人化の書類作りに来週の設立準備会議の資料作り、看護学校の準備。資料に追われる中で日々の「あっぷる」のメンバーやお弁当作りの方位も考えなくてはなりません。この辺りがなかなか辛いものですが、やはり「実体」を携えないと歩けない部分も確実にあり、やはり今をこの形で継続させていく事が大切なのかなとふと思うばかりです。
2002/04/13(Sat) 晴れ


[ 今日もメンバー会議 ]
今日も午後からメンバー会議が行われました。議題はお弁当の製造数をどうしていくのかといったところ、店頭でのお弁当の売れ行きが好調で配達の分も合わせるといつも完売の状態が続いています。時には配達分で完売近くの数になり店頭での取り置きか殆どなく、お昼のお弁当屋なのに12時前には既にお弁当が無いといった状態をどうするのか…という辺りの話し合いとなりました。
「作業所だから無理がきかない」「今の数で精一杯のところがある…」
自分の事よりもせっかく足を運んで買いに来てくれた人、頑張りなよと声援を贈ってくれる人、その側に立てばどうかな…
そんなところの擦り合わせの話といつもなっていきます。作業所だから、作業所だけど…、今あるこの場所での今ある日常が決して当たり前ではないとするリアリティー、これをどんな角度で感じていくのか…
結局は自分の事を優先させていくのか、自分以外の事を優先させていくのか…この辺りの見渡しの問題ではあるはずです。議論が際限なく行き来していきます。「障害に甘えたらいかんのや…、障害があるとか無いとかそんな事の関係のないところで社会は合意を求める…」
ちよっと無理がかかる中での回復と社会的な役割への参画、暗中模索の「彼ら」の日常がここにはあります。全部取っ払って変な「福祉観」からのリアリティーをどう宿せるのか、ここが私たちのラインだと常に思うばかりです。
2002/04/12(Fri) 晴れ


[ 午後の会議 ]
午後から「あっぷる」ではメンバー会議が行われました。今まで継続して何度も話し合ってきた法人化の問題や協議事項に加えて、今回はメンバー一人一人の「病や障害」「あっぷるに通う訳」みたいな事を一人それぞれの持ち時間の中で話をしてもらう形を取りました。
SPEAK OUT ということ。自らの権利を語るなら、その片側でやはり病や障害を抱えていても果たさなければならない義務みたいなこと、なかなか社会は心優しいだけのものではなく、それぞれの論理があってもそのバランスを求めゆきます。触法精神障害者の問題もしかり、片方で人権の擁護という観点、片方でやはり社会としての論理みたいなもの、どちらが正しいとかどちらが間違いとかいう事ではなく、その両方に「正しさ」みたいなものが潜在している部分もあります。
整いを見せ多くの人がお弁当を買い上げてくれる今、この事が当たり前ではなく、障害を抱えて生きるという部分をごまかす事なく、真っ直ぐに言葉を話していく事への省みが必要となっていきます。
自分の事を判ってもらいたいのならば、自分以外の人や物を見れるという部分、難しい事の為ではなくよりわかりやすくなってゆくために、個々の前提を時に確認していかなければ道に迷う時があります。
治療的アプローチという事ではなく、今日この場所に立つための「訳」を探しての話し合いを継続していければと思います。
2002/04/10(Wed) 晴れ


[ きんこさんを訪ねて ]
昨日の午後にきんこさんこと、西山さんの工房を訪ねての時間がありました。HEARTLANDの法人化に関してのグッズやイラスト作りの一切合切をお願いしている素敵なイラストレーターの方です。
ずっと描いて下さっていたイラストがプリントされた試作品のTシャツが数枚、実際の形となったものを見るととても感動を覚えてしまいました。これから具体的な作業に入り、生地や色合い、プリント等の行程を経て完成といった運びになる予定です。社会福祉法人化という大きな問題、これで「お金」を集めるという単純な意図ではなく、まだまだ社会の片隅にある「精神障害者」と呼ばれる人たちの問題を世にかざしていく為の小さな営みになれればと願うのです。わかり易い言葉でわかり易い方法で、彼らの状況や社会の中にある彼らの状況を伝えるための、一連の活動になっていけばと願っています。
それにしてもやはりプロはプロ、いつもストイックなきんこさんの姿は、僕たち自身の小さな「勇気」にも変わっていきます。
色々な人が色々な場所から声を運んでくれる、大切に一つ一つを掌にのせていきたいと思うばかりです。
2002/04/09(Tue) 晴れ


[ 徳島市障害福祉課 大森さんと ]
徳島市の障害福祉課に作業所の決算報告も兼ねて出向いてきました。ちょうど時は4月、県市国の補助金の実績報告も含めて書類提出の時期となっています。窓口担当の大森様、赴任された当初地域の作業所を実際の足で見学をされ、個々の作業所や地域の福祉がいかにあるべきかを真摯に模索されるその姿に感銘を覚えたこともありました。単なる行政マンとしての仕事ではなく、実際の現場や実際の地域社会の中での障害者の実情への省みを含んで、何をどのように考えていけばより良いものが提供できるのかを常に考えておられる言葉がいつも聞かれてきます。
精神領域も今年度の4月から市町村にその窓口や役割が移りました。ハード・ソフトの部分も含んでこれから整備されるべき課題も多々あるのですが、制度と制度を、人と人とをつなぐ大森さんのような役所の方がおみえになる事は、何にも増して心強い思いがします。
どんな領域でもやはり「人」の占める意味合いの大きさをふと感じてしまいます。
2002/04/08(Mon) 晴れ


[ あすなろ作業所 「さくらまつり」 ]
相生町、あすなろ作業所主催の「さくらまつり」に出向いてきました。スリーステージの演奏、作業所の仲間達も多数参加しており楽しい時間と演奏を行うことが出来ました。徳島県障害者地域共同作業所連絡協議会会長でもあるあすなろの山崎さん、いつもいつも元気な姿にこちら側も嬉しい思いがします。山間の街、3障害を引き受ける作業所の奥行きはその代表である山崎さん自身の奥行きでもあります。地域の中の作業所、その可能性を描くような山崎さんの活動は本当に素敵なものだと思います。先日「あっぷる」を卒業、7年ぶりに退院を獲得して県南の作業所に通うようになった「彼」の姿もありました。少し引き締まった顔、「家ではぼちぼちとやっています」嬉しい再会にこちらもホッとしました。バンドの演奏も約2時間、25曲を演奏した楽しい一日となりました。

相生 あすなろ作業所 さくらまつり バンド演奏リスト
午前の部 11:30〜12:15

1  Walk Don’t Run  
2  Driving Guitar
3  Wipe Out     
4  朝日のあたる家
5  京都の恋
6  二人の銀座
7  Stop In The Name Of Love  
8  キッスは目にして
9  Hound Dog
10 Stand By Me
11 ボーイハント
12 Rock Around The Clock

午後の部 13:00〜14:00

1  Cruel Sea
2  Diamond Head            
3  Pipe Line
4  Bulldog
5  十番街の殺人
6  Carvan   
7  All Shook Up
8  Jhonny Be Goode
9  Without You
10 Vacation
11 Vinus
12 Rock Around The Clock
13 涙の太陽

2002/04/07(Sun) 曇り


[ グループホームを考える集い ]
雨の土曜日の午後、「あっぷる」でグループホームを考える集いが行われました。来年度の社会福祉法人化に際してのグループホームの立ち上げが今回の話し合いの主旨としてあります。障害者地域共同作業所としての「あっぷる」、そしてそこに通う人を中心とした住む場所としてのグループホームの設置、地域に暮らす精神障害者を支えてゆく為の色々な話し合いが継続されていきます。「やがては診療所を開いて地域の中で活動を行っていきたい…」そんな風に話される精神科のドクターも参加されての時間となりました。色々と「しんどい」状況があったとしても、どんな風に描いていけるのか、よりよいグループホームの立ち上げに向けてみんなで協議していきたいと思います。

明日は相生・あすなろ作業所の「さくらまつり」午前午後と2回に渡ってスリーステージが演奏を行います。今日の午後から明日にかけて雨模様、散り始めた桜と春の雨、楽しい時間になればと思います。
2002/04/06(Sat) 雨


[ 家族からの電話 ]
夕刻に携帯電話のベルが鳴りました。電話の相手は先日行われた地域家族会の「家族教室」その場に参加していた一人の家族の方からのものでした。その家族教室の際に話をして障害年金の「遡及請求」についての事。手続きの方法や具体的な申請の手順について教えて欲しいとの事でした。精神科のソーシャルワーカーがまだまだ整備されていない一つの状況、知っている事は教えてくれるけれど知らないことは教えてくれないとする行政窓口の対応など、色々と個々が「知っていなければ」ならない事が多々あります。その事によって不利益とは言いませんが色々な偏りも生じていくのも事実の様です。作業所「あっぷる」に直接関わっている家族ではないにしろ、こういった類の相談が後を絶ちません。家族や当事者の相談事の数々、これらを誰がどんな場所で引き受けていかなければならないのか、単純な社会復帰施設の設置数ではなく、現実の中でこぼれおちていく事柄を拾い上げるような仕組みがいるのかも知れません。明日の午後にはグループホームを考える話し合いが開かれます。グループホーム運営という事にからめて、この辺りのシステム作りみたいなものも視野に入れられればと思っています。
2002/04/05(Fri) 晴れ


[ 入学式 ]
連日暑いくらいの天気が続き春を通り越して「初夏」といった様子の毎日です。今日は「あっぷる」は春休み期間なのですが、近くの看護専門学校よりお弁当の注文が入りみんな揃ってお弁当作りを行いました。徳島県立看護専門学校・保健婦助産婦学科の入学式のお弁当という事です。県内外から多くの学生が集い1年の期間の中、やがて現場に出向いていく事になります。今年度も5月から学生達に「地域精神保健」の授業を行っていく事になっています。HEART LANDでの作業所実習も含めてまた新しい出会いや新しい関係が生まれればと願っています。

明後日の土曜日は午後から「あっぷる」でグループホームを考える集いがあります。地域の中、色々な「人」が関わりながらのグループホーム運営を視野に入れての集まりとなっていきます。多くの人の中でグループホームというものの運営を考えていくための基盤作りになればと思います。
2002/04/04(Thr) 晴れ


[ 春休み  ]
明日から「あっぷる」は3日間の春休みに入ります。お弁当屋が平日に春休みというのも変な話なのですが、季節の変わり目でもあり新規のスタートでもあり、なかなか「訳あり」の場所であるが故に時にこんな休息が必要なみんなが確かにいる様子です。
それにしても店頭でお弁当を買い求めて下さる人の数が急増しています。殆ど毎日完売の状態、新規にお届けする場所や会社も含めて本当にありがたい状況が続いています。しかしながらなかなかこの状況に追いつけない内側があります。今ある状況が決して当たり前ではないという感覚をキープしながら、自分達を囲んでくれている周囲に目配り出来るように努められればと思うばかりです。
2002/04/02(Tue) 晴れ


[ 新しい月 ]
今日から新しい月、桜も満開の4月になりました。「あっぷる」でも新しいメンバー・去っていったメンバー、それぞれに新しいこの季節を等しく迎えています。午後からは毎月恒例の給料ミーティング、中心メンバーであった男性が立ち去り、また新しい雰囲気の中からみんなで創り上げていく日々となりそうです。

徳島県立工業技術センターの冨田さんから連絡、毎月開かれているバリアフリー研究会の定例会でHEARTLANDの活動を話して欲しいとの事でした。日時は今月の末、色々な人からの「便り」が届けられてきます。各種色々な立場であったとしても、この街にあるそれぞれの共通した問題である事には違い在りません。一見違う事柄でも何処かで重なりゆく事があります。与えられた機会を丁寧に行いたいと思っています。

昨日は羽ノ浦町の「たんぽぽ作業所まつり」に出かけてきました。日曜日、羽ノ浦町民体育館を舞台にして地域作業所たんぽぽ主催のお祭りが催されていました。バンド「スリーステージ」で約1時間以上の演奏、販売に来ていた多くの作業所の方々に好評を得た様子でとても嬉しく思いました。来週はこれまた県南のあすなろ作業所主催の「さくらまつり」に相生町まで出向いてバンド演奏を行う予定になっています。
「呼ばれたら出かけていこう…」そんな風に思えるHEARTLANDの6度目の春です。
2002/04/01(Mon) 晴れ

My Diary Version 1.21
[ 管理者:heartland 著作:じゃわ 画像:牛飼い ]